非常に珍しい白いホホジロザメ、泳ぐ姿を動画で撮影することに成功
アメリカで昨年、白いホホジロザメが撮影され、今回それに関する研究結果が発表された。
ドローンを飛ばしていた時に発見
白いホオジロザメが見つかったのは昨年7月、カリフォルニア州のサンタバーバラ近くの海岸沖を、泳いでいる姿が目撃された。
当時、野生動物映画製作者のカルロス・ガウナ氏は、カリフォルニア大学リバーサイド校の大学院生であるフィリップ・スターンズ氏と一緒に、ビーチからドローンを飛ばしていたところ、そのサメを発見したという。
彼らは白いホオジロザメの写真や動画を撮影。今年の1月29日、そのサメの研究結果が、科学誌において発表された。
生まれたばかりか?皮膚疾患か?
その研究によれば、このホホジロザメは大きさが約1.5mしかなく、背中はグレーで、下は白くなっていたという。
また研究者らは、そのサメが白っぽい皮のようなものを脱ぎ棄てていたと表現しており、その物質が胎液かもしれず、生後数時間の新生児である可能性を指摘している。
同時に研究者は、このサメが皮膚疾患を患っている可能性があることも認めている。
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ビデオや写真は非常に貴重
もっとも他のサメの研究者の中には、このサメが生まれたばかりであるとの解釈に懐疑的な人もいるという。
一方、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の海洋生物学教授で、サメ研究室所長のクリストファー・ロウ氏は、「間違いなく若いサメ」だと述べており、皮膚疾患があった可能性があるという考えも支持し、次のように述べている。
「サメたちは病気で死ぬと沈んでしまうので、私たちは彼らを見る機会があまりありません。何らかの病気や遺伝的奇形を患っている動物にアクセスできることは、稀にしかありません」
またアメリカ海洋大気庁の漁業管理専門家で、サメ生態学者のトビー・カーティス氏も、次のように伝えている。
「ホオジロザメが実際にどこで子どもを産むのかは、依然として海洋の大きな謎の1つです。自由に泳ぐ生まれたばかりのホホジロザメの観察は非常に稀であり、新しいビデオや写真の証拠は非常に貴重である可能性があります」(了)
出典元:Washington Post:Pictures may offer a rare glimpse of a baby great white shark(1/29)