空港に駐機中のボーイング機、強風で勝手に動いてしまう【動画】
アメリカのダラス·フォートワース国際空港に駐機中のアメリカン航空ボーイング737-800機が、強風に圧されて動き、搭乗橋(ボーディング·ブリッジ)から外れてしまった。幸いにも怪我人は出なかった。
フライト前の準備中に
5月29日の朝、テキサス州のフォートワース一帯は荒天に見舞われ、フォートワース国際空港では風速36m/s(80mph)近くの強風が吹いた。ターミナルビルから延びる搭乗橋に密着した状態で駐機していたアメリカン航空のボーイング737-800機が、この強風を受けて横向きに動き出した。
監視カメラが撮影したと思われる当時の映像が、メディアやSNSでシェアされている。映っているボーイング737-800は、機首を振るような形で、かなりの速度で搭乗橋から遠ざかっている。
American Airlines 737-800 pushed away from its gate at DFW Airport during severe weather Tuesday morning. pic.twitter.com/ZoccA1mw7A
— Breaking Aviation News & Videos (@aviationbrk) May 28, 2024
メディアによると、機首の扉が開いた状態であることから、この機がフライト前の準備中であったと分かるそうだ。また、機内に乗客はおらず、怪我人はいなかった。
90%の便が遅延もしくは欠航に
アメリカン航空はメディアの取材を受け、次のようなコメントを発表した。
ダラス·フォートワース空港は悪天候に見舞われ、風速80mphの強風が吹くなどしたため、乗客のいない駐機中の数機がその影響を受けました。怪我人はありませんでした。現在、整備チームが包括的な点検を行っており、損傷部が見つかれば修理する予定です。
なお、動画に映っている機体は何の損傷も受けなかったとのこと。
メディアによれば、この日ダラス·フォートワース空港では、出発便の90%が遅延、もしくは欠航になったそう。アメリカン航空の便については、全便のうち23%が遅延、5%が欠航となった。
空港以外の場所にも強風の被害は及んだ。近辺にあった商業用の巨大倉庫が潰れて屋根が「くしゃくしゃ」になったほか、テキサス州北部の広範囲に停電が発生したと報じられている。(了)
出典元:New York Post:American Airlines plane pushed from gate by 80 mph gusts at Dallas Fort Worth Airport: wild video(5/28)
出典元:Simple Flying:American Airlines Boeing 737-800 Dislodges From Gate Due To Severe Weather At Dallas Forth Worth International Airport(5/29)