メキシコで発見された恐竜、スーパーマリオのヨッシーにそっくりだった!
メキシコで以前、発掘された恐竜の化石の分析が進められ、これまで考えられていた種類ではなかったことが明らかにされた。
1980年代に頭蓋骨の一部を発見
その恐竜の化石は、1980年代にメキシコ北部のパラス盆地で発見され、古生物学者により頭蓋骨の一部が発掘されたという。
当初は別の属(genus)として分類されたが、研究者らはメキシコ国立自治大学のコレクションに保管されていた化石を再調査。
新しい分析技術により、これまで分類された恐竜とは異なるとして、「コアフイラサウルス・リパニ(Coahuilasaurus lipani)」と名付けたそうだ。
鼻の角度が決め手
「コアフイラサウルス・リパニ(C・リパニ)」はアヒルのような嘴を持ち、スーパーマリオのキャラクタ「ヨッシー」のような大きな鼻を持っているという。
そして当初発見された部分的な頭蓋骨のほとんどが大きな鼻からなり、鼻の鋭い角度が「C・リパニ」を他の種と区別する鍵となったそうだ。
また科学者は、これまでの分析では強調されていなかった、口蓋から突き出た明確な歯のような突起も発見した。
7300万年前、白亜紀後期に生息
「C・リパニ」は今から7300万年前、白亜紀後期に生息していたとされ、突起は熱帯雨林に繁茂していたヤシのような硬い植物を食べることに特化していたことを示しているという。
この研究の筆頭著者である古生物学者のクラウディア・セラーノ氏は、「C・リパニ」の大きさが約8m、セダンの車の2台分だったと推測している。
また「C・リパニ」はメキシコ固有の恐竜と考えられ、生息範囲が狭く、これまで広範囲にわたっていたとする仮説を覆し始めているそうだ。
無論、生息範囲が狭かった理由は分かっていない。ただ、セラーノ氏は気候の違いや地理的障壁、あるいは恐竜の繁殖方法に関する何かが、恐竜の生息範囲を狭くしている可能性があると指摘している。(了)
出典元:Livescience:Duck-billed dino with absolutely enormous honker unearthed in Mexico(9/23)