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ロシアのプーチン大統領は、アメリカの大統領選挙に当選したトランプ氏を褒めたたえた。

暗殺未遂事件について触れる

プーチン大統領は11月7日、ロシアのソチで行われたバルダイ会議に出席。アメリカの大統領選に勝利したトランプ氏を、祝福した。

また7月に起きたトランプ暗殺未遂事件についても触れ、「命が狙われた時の、彼の行動には感銘を受けた」と発言。「私の意見では、彼は非常に正しいやり方で、勇敢に、男らしく振る舞った。非日常的な状況下でこそ、人はその真価を発揮するものだ」と称賛したそうだ。

またトランプ氏は、再び大統領に就任したらウクライナとロシアとの戦争を「1日」で終わらせると主張していたが、これについてプーチン大統領は「ロシアとの関係を修復し、ウクライナ危機の終結に貢献したいという彼の思いは、少なくとも注目に値する」と述べたという。

さらにトランプ氏と協議する用意があるかとの質問に、プーチン大統領は「私たちには準備ができている」と繰り返したそうだ。

ロシアとトランプ氏の共謀疑惑

ロシア政府は、2016年の大統領選挙の時、トランプ氏を勝たせるため、民主党候補だったヒラリー陣営の偽情報を流すなどして選挙に介入したとして非難されているが、ロシア政府側はそれを否定してきた。

またアメリカのロバート・モラー特別検察官は2016年、トランプ陣営とロシア政府との共謀疑惑を捜査したが、3年後の報告書で共謀の証拠は見つからなかったと明らかにした。

ウクライナとヨーロッパの国々は、トランプ氏が1月に政権を握った後、ウクライナへの軍事支援の流れを止めるか、もしくは減速させるのではないかと懸念している。

イギリスのキア・スターマー首相は、ウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談で、「ロシアとの戦争における、ウクライナへのイギリスの支持は引き続き鉄壁である」と保証したという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、以前トランプ氏と会談したことについて、「非常に温かく（迎えられ）、生産的な会話をした」と述べていた。

またトランプ氏は、2023年のインタビューで、次のように語っていた。

「私はゼレンスキーに言うだろう、これ以上（支援）はない、あなたは取引をしなければならない、と。そして私はプーチンにも言うだろう、もし取引をしないなら、私たちは彼（ゼレンスキー）に多く（の支援）を与えるだろう、と。もし必要なら、我々は、彼ら（ウクライナ）が今まで得ていた以上のもの（支援）を与えるつもりだ」

ただしトランプ氏は、どのような和平案を提案するのかについて、大統領選挙中も明らかにしていない。（了）

出典元：BBC：Putin hails ‘courageous’ Trump after election win(11/7)