「イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区では犠牲者が蒸発している」国連関係者が発言
国連の関係者はイスラエル紙のインタビューに答え、ガザ地区での犠牲者の状況を語った。
「原爆投下された長崎に似ている」
国連人道問題調整事務所(OCHA)のGeorgios Petropoulos氏は、イスラエルの「ハアレツ」紙のインタビューにおいて、ガザ地区の「安全地帯」に指定されたアル・マワシ地区での犠牲者の状況について言及。
「アル・マワシ地区での(イスラエル軍による)攻撃現場は、1945年にアメリカ軍が原爆を投下した日本の都市、長崎に似ている」とし、次のように述べたという。
「彼ら(救助者)は遺体を数えたが、単に蒸発した人もいた。テントにいたと思われる10人か20人が、そのまま姿を消しました。爆撃の後、私は病院に行きました。そこはまるで屠殺場のようで、血だらけでした」
Georgios Petropoulos, who heads OCHA in Gaza, has described witnessing the aftermath of an Israeli attack that “vaporised” the bodies of Palestinians, reports Israel’s Haaretz newspaper.
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— Al Jazeera English (@AJEnglish) December 18, 2024
特派員や医療スタッフも同様の報告
もっともPetropoulos氏は、いつの時点でイスラエル軍によって攻撃が行われたのかは、明らかにしていない。
しかし「安全地帯」に指定されたアル・マワシ地区では、イスラエル軍による攻撃が11月に少なくとも8件あり、12月4日にも21のテントが破壊され、少なくとも23人が死亡したという。
またメディアの特派員や医療スタッフも以前、イスラエルの爆弾により、犠牲者の遺体が蒸発している、と同様の報告していた。
9月に行われたイスラエル軍によるアル・マワシ地区への攻撃では、少なくとも22人が行方不明となっており、爆発の激しさによって焼き尽くされたと見られている。
アルジャジーラの検証機関「Sanad」は当時、攻撃には2000ポンド(907kg)のアメリカ製の爆弾「MK-84」が使用された可能性があると結論づけたという。
38人のパレスチナ人が死亡
ガザ地区では12月18日にもイスラエル軍の攻撃が続けられ、北部の町、ベイト・ハヌーンではパレスチナ人6人が死亡。ガザ地区中部のDeir el-Balahでも、イスラエル軍がテントを爆撃し、少なくとも2人が死亡、数人が負傷したという。
またガザ地区南部のハンユニス近郊でも、イスラエル軍による空爆で、民間人3人が殺害されたそうだ。
ガザ地区の保健当局は12月18日、過去24時間で少なくとも38人のパレスチナ人が死亡し、203人が負傷したと発表。昨年以来、合計で4万5097人のパレスチナ人が死亡し、10万7244人が負傷したと明らかにした。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Dozens killed Israel steps up attacks across Gaza, Lebanon(12/18)