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先日、人質交換としてイスラエルの刑務所から釈放されたパレスチナ人の男性の姿が、衝撃を与えている。

激ヤセして、昔の面影もなし

その男性とは、教師をしていたIbrahim Mohammad Al-Shawishさん（以下・イブラヒムと表記）だ。彼は2023年12月10日、ガザ地区北部で、侵攻してきたイスラエル兵によって拘束されたという。

そしてイブラヒムさんは2月8日、人質交換として、183名のパレスチナ人と共に、イスラエルの刑務所から釈放された。

しかしその姿は激ヤセし、骨と皮ばかりとなり、拘束される前のふっくらとした面影は、ほぼ失われていた。

At least eight Palestinians were taken to hospital upon their release from Israeli jails during the fifth swap of captives for prisoners under the Gaza ceasefire deal. In Israel, outrage erupted over the thin appearance of the men released by Hamas. pic.twitter.com/2ppq0xiNha

— Al Jazeera English (@AJEnglish) February 9, 2025

45日間も目隠しされ、拷問

イブラヒムさんによれば、ガザ北部の避難所で逮捕され、最初はイスラエル軍の兵舎に拘留されたという。

その兵舎では、言葉で言い表せないほどの、酷い拷問が行われていたそうだ。

実際にイブラヒムさんも45日間、目隠しをされ、ひざまずかされたまま、足かせもはめられたという。

その後、イブラヒムさんはイスラエル南部の砂漠地帯、ネゲブにあるアル・ナカブ刑務所に移送され、そこで彼と他の囚人は電気ショックや犬による拷問を受けたそうだ。

しかも現時点でさえ、イブラヒムさんがどのような罪で拘束されたのかは、明らかにされていない。

今回、釈放されたパレスチナ人の多くも健康状態が悪く、「ハマス」から解放された3人のイスラエル人も、かなりやつれていた。

トランプ氏が停戦の破棄を勧める

「ハマス」は2月10日、イスラエル側の度重なる停戦違反を受け、今後人質解放を無期限に延期すると述べた。

これに対し、アメリカのトランプ大統領は2月15日までに人質全員が解放されなければ、イスラエルはガザでの停戦を破棄するべきだと主張した。

その後、イスラエルのネタニヤフ首相も、「ハマス」が2月15日までに人質を解放しなければ、ガザ地区での戦闘を再開すると警告したという。

これに対し「ハマス」の幹部は、「トランプ氏は、双方が尊重すべき合意があることを忘れてはならない。これが（イスラエルの）人質を連れ戻す唯一の方法だ。脅しの言葉には何の価値もなく、事態を複雑にするだけだ」と述べた。（了）

出典元：The Guardian：Israel will resume war in Gaza unless more hostages freed this week, says Netanyahu(2/11)

出典元：METRO：Shocking before and after photos of Gaza teacher ‘tortured’ in Israeli jail(2/9)