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米大学銃撃事件で倒れた人たちを、スターバックスを飲みながら撮影した学生が物議に

米大学銃撃事件で倒れた人たちを、スターバックスを飲みながら撮影した学生が物議に
X/Collin Rugg @CollinRugg

近年アメリカでは、銃乱射事件が絶えない。今月17日にはフロリダ州立大学のキャンパスで起こったのだが、その現場で撮影された動画が物議を呼んでいる。

 

無差別銃撃で死者2人、負傷者6人

 

報道によれば、その日の正午頃キャンパス内に銃声が轟き、学生たちはスマートフォンへのメッセージによって、学内で無差別銃撃が行われていることを知らされた。また、複数の通報を受けた学内駐在の警察官は、即座に銃撃現場に向かったとのこと。

 

犯人はPhoenix Iknerという20才の男性で、警官に撃たれ、病院に運ばれた。彼の詳しい身元は現在のところ調査中だが、彼が使用した拳銃は義母のもので、その義母はベテランの郡保安官代理だったため、この事件は全米で注目の的に。

 

そして、多くの人がネットで情報を検索する中、ある動画が別の意味で注目を集めるようになった。撃たれた人たち(あるいは遺体)が倒れ、血を流している銃撃現場を、学生と思われる女性が、スターバックスのラテを飲みながら撮影した動画だ。現在SNS上に、編集されたものが拡散されている。

 

 

撮影者の無関心さが物議に

 

動画の冒頭に映っているのは、地面に放り出された手提げバッグ。その直ぐ後に、モザイクのかかった(おそらくは)遺体と転がった水のボトルが映る。撮影者の女性が飲むスターバックスのドリンクもフレームに入る。撮影者は振り返って、通り過ぎた遺体を再び映している。

 

次の場面は、学内の駐車場。走って逃げる学生たちの姿が見える。フェンスの向こうから3発の銃声が聴こえている。さらに、倒れた被害者が警官から手当を受けている場面が続く。

 

海外メディアによると、SNS上で多くの人が彼女(撮影者)の無関心さにショックを受け、「彼女は被害者を助けるべきだ」という意見が続出しているそうだ。

 

また、「彼女はショックで判断力がなくなっているのだろう」という彼女をかばうコメントや、社会心理学でいう「傍観者効果」なので無関心になるのは当然だ、といった意見も上がっている。

 

傍観者効果とはは、ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさなくなるという集団心理の1つとされている。(了)

 

出典元:Distractify:FSU Student Keeps Drinking Starbucks While Filming Shooting Victim in Viral Video(4/18)
出典元:CBS News:FSU mass shooting kills 2 people, injures 6; suspect in custody(4/18)
出典元:Wikipedia/傍観者効果

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