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今回の教皇選挙は予測が困難、その理由とは?

今回の教皇選挙は予測が困難、その理由とは?
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ローマ・カトリックのフランシスコ教皇が逝去し、現在新たな教皇を選ぶ選挙(コンクラーベ)の準備が進められている。しかし今回は、誰が新しい教皇に選出されるか、予測が困難と言われている。

 

新たな教皇の候補とは?

 

コンクラーベは教皇の死後、15~20日後までに行われる予定で、現在準備が進められ、選挙期間中には135人の枢機卿がシスティーナ礼拝堂に隔離されることになる。

 

そしてフランシスコ教皇の後継者として名前が挙げられているのは、保守派(右派)では、アメリカ人のレイモンド・バーク司教や、ドイツ人のゲルハルト・ミュラー枢機卿などだ。

 

バーク司教はトランプ大統領を支持しており、ミュラー枢機卿は先日、「正統派の教皇が選出されなければ教会が分裂する可能性がある」と指摘した人物だ。

 

一方、進歩派(リベラル)には、ルクセンブルクのジャン=クロード・オレリッチ枢機卿、イギリスのティモシー・ラドクリフ枢機卿、カナダのマイケル・ツェルニー枢機卿などが候補として挙げられている。

 

しかし、誰が新たな教皇に選出されるかは、今回は予測が困難と言われている。

 

100人以上の枢機卿を新たに任命

 

実はフランシスコ教皇は在任中、100人以上の枢機卿を新たに任命しており、大多数が教皇のコンクラーベの経験がなく、お互いに面識もないという。

 

フランシスコ教皇に選ばれた枢機卿は、彼のリベラルな思想に同調しているとみなされるが、同時にフランシスコ教皇は、イランやアルジェリア、モンゴルといった非常に小規模なカトリック共同体から多様な枢機卿を選んだそうだ。

 

2013年には、枢機卿の半数以上がヨーロッパ出身者だったが、現在、その割合は39%に減少しており、18%はアジア、18%はラテンアメリカおよびカリブ海諸国、12%はサハラ以南のアフリカの出身者で構成されているという。

 

またフランシスコ教皇は、年齢構成を引き下げることも目指し、昨年12月に任命された枢機卿のうち7人は60歳未満だった。

 

しかも、そのうちの1人、ウクライナ生まれで、オーストラリアのメルボルンの司教であるMykola Bychok氏は、わずか44歳だったと言われている、

 

すでにバチカンの選挙監視団は20人以上の枢機卿を教皇候補(papabile)として特定。最初の投票は、コンクラーベが招集されてからすぐに行われ、その後は各候補者が3分の2の票を獲得するまで、毎日午前と午後に投票が行われるという。(了)

 

出典元:The Guardian:Lobbying for next pope heats up, with outcome less predictable than ever(4/27)

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