トランプ政権、ウクライナへの武器輸送の一部を停止へ

アメリカのホワイトハウスは、ウクライナへ送られるはずだった武器の一部の輸送を停止したと明らかにした。
防空兵器および精密誘導兵器
ホワイトハウスのアナ・ケリー報道官は7月1日、ウクライナへ輸送予定だった防空兵器および精密誘導兵器の一部の輸送を停止したと発表した。
この決定は、アメリカ国内での兵器の備蓄量評価に基づくものとされており、ケリー報道官は記者団に対し、次のように述べた。
「(国防総省による)世界各国への軍事支援と援助の見直しを受け、アメリカの利益を最優先するためにこの決定が下された」
この情報については、米メディア「ポリティコ」が最初に報じており、現時点では他の武器についても輸送が行われるかどうか、またどの程度の輸送が停止されたかは、明らかになっていない。
ただ今回の決定を主導した国防総省・政策担当のコルビー次官はこれまでも、アメリカによるウクライナへの関与を減らし、中国への対応を優先すべきだとの立場を示していた。
ウクライナ軍はロシア中部をドローン攻撃
ウクライナでは先日も、全土でロシア軍の大規模な空爆が行われ、防空兵器の重要性が高まっている。
またウクライナ軍は7月1日、国境から約1000キロも離れたロシア中部・ウドムルト共和国の町、Izhevsk市にある軍需工場を、ドローンで攻撃したと明らかにした。
ドローンは「クーポル電気機械工場」を標的としたとされ、ここでは地対空ミサイルシステムやレーダー、防空システムも製造し、ドローンの開発も行っているという。
ロシア当局は、この攻撃で3人が死亡、45人が負傷し、負傷者のうち6人が重傷を負ったと報告している。(了)
出典元:ABC News:Trump admin live updates: Israel has agreed to a ceasefire with Hamas, Trump says(7/1)
出典元:BBC:Three killed in Ukrainian drone attack on central Russia(7/1)