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絶滅した巨大な怪鳥「ジャイアント・モア」が復活?米企業が計画を発表

絶滅した巨大な怪鳥「ジャイアント・モア」が復活?米企業が計画を発表
Colossal Biosciences

アメリカの企業が、絶滅した巨大な鳥を復活させる計画を明らかにした。

 

ニュージーランドに生息していた鳥

 

その巨大な鳥とは、「ジャイアント・モア」だ。この鳥は高さが12フィート(約3.6m)はあったと考えられ、以前ニュージーランドに生息していたという。

 

しかし約600年前に初期のポリネシア人がニュージーランドに到着し、「モア」を狩猟の対象としたため、1世紀後には絶滅したと言われている。

 

「モア」については、マオリ族の口承や数千点に及ぶ骨、ミイラ化した肉、奇妙な羽毛などが残っているそうだ。

 

そして先週、アメリカ・テキサス州を本拠地とする企業「コロッサル・バイオサイエンス」社が、「ジャイアント・モア」を復活させる計画を発表した。

 

Colossal Biosciences

5年から10年以内に復活を目指す

 

「コロッサル・バイオサイエンス」社は、ニュージーランド・カンタベリー大学の「Ngāi Tahu研究センター」と提携し、5年から10年以内に絶滅した「ジャイアント・モア」を復活させることを目指しているという。

 

このプロジェクトでは、化石からDNAを採取し、エミューなど現存する近縁種の遺伝子を編集することで、「絶滅からの復活」を目指す。

 

「コロッサル・バイオサイエンス」社によると、遺伝子組み換えされた鳥は孵化した後、囲いのある「再野生化施設」に放されるという。

 

同社の発表の中で、マオリ族の考古学者であるカイル・デイビス氏は、次のように述べている。

 

「この地の私たちの最古の祖先はモアと共存しており、考古学的記録と口承記録の両方に、これらの鳥類とその生息環境に関する知識が含まれています。生態系の再生に向けた大胆なビジョンの一環として、コロッサル社の最先端科学とこれらの知識を融合させていくことを大変楽しみにしています」

 

「ダイアウルフ」を復活させたと主張

 

「コロッサル・バイオサイエンス」社は今年の4月、約1万3000年前に絶滅した「ダイアウルフ」を、遺伝子組み換えされた2頭のハイイロオオカミによって復活させたと主張してきた。

 

またその数週間前には、マンモスを復活させる取り組みの一環として、遺伝子組み換え技術を使い、「ウーリーマウス(毛の長いネズミ)」を誕生させたという。

 

さらに17世紀に絶滅した、モーリシャスの鳥「ドードー」の復活も目指している。

 

しかしこのような取り組みに対し、多くの研究者から非難と懸念の声が寄せられているという。(了)

 

出典元:The Guardian:It’s 12ft tall, covered in feathers and has been extinct for 600 years – can the giant moa bird really be resurrected?(7/11)

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