ガザ地区でイスラエル軍が116人を殺害、3人の子供が栄養失調で死亡

イスラエル軍は7月19日も、ガザ地区で数多くのパレスチナ人を殺害し続けており、子供たちも栄養失調で亡くなった。
配給所でも38人が死亡
イスラエル軍は19日、ガザ地区中部のヌセイラトで、警察署長のオマル・サイード・アクル大佐の自宅を空爆。これにより彼は、11人の家族と共に死亡したという。
またガザ地区南部のハンユニスでも、イスラエルの無人機が避難民のテントを空爆し、少なくとも1人が死亡、15人が負傷した。
北部のガザ市南西部にあるTal al-Hawa地区でも、イスラエル軍の空爆が行われ、少なくとも5人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ市のアル・シファ病院によれば、生後35日のパレスチナ人乳児が栄養失調で死亡し、さらに2人の栄養失調患者が病院内で死亡したという。
国連は、ガザ地区の数千人が「壊滅的な飢餓の瀬戸際」にあると警告している。
Infant Zainab Abu Haleeb was born in the grip of famine, carried by her mother, whose body was already ravaged by hunger in Gaza. pic.twitter.com/fG3eooCHM3
— TIMES OF GAZA (@Timesofgaza) July 18, 2025
ガザ地区南部のラファにある「ガザ人道財団」の配給所付近でも、イスラエル兵などの銃撃により、38人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区の保健当局によれば、イスラエル軍は19日の夜明け以降、ガザ地区全域で、少なくとも116人のパレスチナ人を殺害したという。
パレスチナ人漁師3人を拘束
またイスラエル海軍は19日、ガザ地区の沖合でパレスチナ人漁師3人に発砲し、拘束した。
イスラエル海軍は、ガザ地区で「ハマス」が権力を握った2007年以来、海上封鎖を維持している。
また2023年10月の侵攻後も、海上封鎖はますます厳しさを増しており、イスラエル海軍の艦艇はガザ地区への人道支援物資の搬入を阻止し、沿岸部への砲撃に加え、空爆も繰り返し行っているそうだ。
テルアビブで数万人がデモに参加
イスラエル国内では7月19日もデモが行われ、テルアビブでは数万人が集まり、人質の解放を求め、政府に対し、停戦の包括的合意をするよう訴えた。
デモの主催者たちは、この合意こそが、ガザ地区に拘束されている50人全員を帰還させる唯一の方法だと主張し、テルアビブにあるアメリカ大使館への行進を呼びかけたという。
兵士だった息子を人質に取られているEinav Zangauker氏は、演説で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が権力の座を維持するために、合意への署名を遅らせていると非難した。
一方、イギリスでも親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」を支持するデモが行われ、ロンドン警視庁は反テロ法に基づき、55人の参加者を逮捕したという。(了)
Protests are taking place across the UK calling for the ban on Palestine Action to be reversed, amid police warnings that those showing support for the proscribed activist group face arrest https://t.co/MxZoGuziDB pic.twitter.com/w7R21xVu4E
— Al Jazeera English (@AJEnglish) July 19, 2025
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 116 in Gaza, starvation claims life of Palestinian baby(7/19)