パキスタン北部の豪雨、2日間で少なくとも321人が死亡

パキスタン北部では先週、豪雨に見舞われ、各地で災害が起きた。
大半が鉄砲水と家屋の倒壊で死亡
パキスタンの国家災害対策庁が8月16日に発表した内容によれば、過去48時間で少なくとも321人が死亡したという。
その大部分にあたる307人の死亡が、山岳地帯のKhyber Pakhtunkhwa州で確認されたそうだ。
またパキスタン領カシミールで、9人が死亡。北部のGilgit-Baltistan地域でも5人の死亡が確認され、大半が鉄砲水と家屋の倒壊で死亡したと考えられている。
#WATCH: Over 50 killed as a cloudburst, floods and landslides cause widespread destruction in Pakistan’s northwestern Khyber Pakhtunkhwa province and the northern Gilgit-Baltistan region, authorities say https://t.co/fRsp697ZoB pic.twitter.com/E6cDKXCWj6
— Arab News Pakistan (@arabnewspk) August 15, 2025
遺体の収容と救援活動に従事
その後も、パキスタンの気象庁は北西部に大雨警報を発令し、住民に「予防措置」を取るよう呼びかけていたという。
また約2000人の救助隊員が、瓦礫の中から遺体の収容と救援活動に従事したそうだ。
Khyber Pakhtunkhwa州の救助機関の広報担当者、Bilal Ahmed Faizi氏は、次のように説明していた。
「豪雨、複数の地域での地滑り、そして道路の冠水により、救援物資の輸送、特に重機や救急車の輸送に大きな支障が生じています。ほとんどの地域で道路が閉鎖されているため、救助隊員は遠隔地での活動のため徒歩で移動しています。生存者の避難を試みていますが、瓦礫に閉じ込められて親族や愛する人を亡くしたため、ほとんどの人が避難していません」
先日は、インド北部でも豪雨による大規模な土石流が発生したばかりで、こちらも多くの人々が犠牲になった。(了)
出典元:The Guardian:Death toll after monsoon floods in Pakistan rises to more than 320(8/16)