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ロシア軍がウクライナ全土へ最大規模の攻撃、政府庁舎の建物も被弾

ロシア軍がウクライナ全土へ最大規模の攻撃、政府庁舎の建物も被弾
X_Anton Gerashchenko

ロシア軍は9月7日、ウクライナ全土へ攻撃を行い、首都キーウにある政府庁舎も被害を受けた。

 

ウクライナ全土の33地点に着弾

 

ウクライナ軍によれば、ロシア軍は無人機810機とミサイル13発、合計823発を発射し、そのうち747機の無人機と4発のミサイルを撃墜し、無力化したという。

 

しかしミサイル9発と無人機54機が迎撃できず、ウクライナ全土の33地点に着弾したそうだ。

 

この攻撃により首都・キーウの中心部にある歴史的な建物、内閣庁舎の「屋根と上階」が損傷したという。

 

またザポリージャ州、スムイ州、チェルニーヒウ州、ドニプロペトロウシク州の州都であるドニプロ、ポルタバ州のクレメンチューク、オデーサ州の各州でも着弾が報告されたそうだ。

 

そしてこれらの攻撃により、ウクライナ全土で少なくとも8人の民間人が死亡、59人が負傷したという。

 

今回の攻撃は、過去最大規模となり、7月9日に報告された741発の無人機やミサイル攻撃を上回っている。

 

英仏の首脳もロシアを非難

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、フランスのパリで先日、開催されたトランプ大統領とのオンライン会議について言及し、次のように投稿した。

 

「真の外交はとっくの昔に開始できたはずなのに、今このような殺害行為は意図的な犯罪であり、戦争の長期化を招くものだ。アメリカ政府は、協議拒否には制裁を科すと繰り返し表明している。パリで合意された全てのことを実施しなければならない」

 

フランスのマクロン大統領も、ロシアの攻撃に関して「X」で「ロシア政府は、戦争とテロの論理にますます深く嵌り込んでいる」と投稿。

 

イギリスのスターマー首相も声明を発表し、「これらの卑劣な攻撃は、プーチン大統領が何の罰も受けずに行動できると考えていることを示している。彼は平和について真剣に考えていない」と述べたそうだ。

 

ロシア国防省はテレグラムへの声明で、今回の攻撃は「無人航空機の製造、組立、修理、保管、発進施設、および軍事空軍基地」を標的としたと述べたという。

 

しかし民間人に犠牲者が出ており、政府庁舎にも被害が出ていることから、ロシア国防省の主張を信じることはできない。

 

アメリカのトランプ大統領は9月7日、記者からロシアに対する制裁の「第2段階」に移行する用意があるかと問われ、「イエス」と答えたが、どのような制裁を科すか、その時期などは明言を避けた。

 

またアメリカのスコット・ベッセント財務長官は9月7日、アメリカとEUが「ロシア産原油を購入する国に二次関税を課す」可能性があり、そうなればロシア経済が崩壊の瀬戸際に立たされ、プーチン大統領を交渉のテーブルに着かせる可能性があるとの見方を示した。(了)

 

出典元:ABC News:Ukraine cabinet building hit in largest Russian strike of war, Zelenskyy says(9/7)

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