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イスラエル軍が自爆型ドローンを使い民間人を攻撃、ガザ地区で60人以上が死亡

イスラエル軍が自爆型ドローンを使い民間人を攻撃、ガザ地区で60人以上が死亡
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イスラエル軍は9月13日も、主にガザ地区北部のガザ市を中心に激しい攻撃を加えている。

 

人々が集まる充電ポイントを攻撃

 

ガザ市西部のレマル地区では、イスラエル軍の自爆型ドローンが、屋外飲食施設を攻撃し、複数のパレスチナ人が負傷したという。

 

この場所は、携帯電話やノートパソコンなどの充電スポットとして使われており、攻撃時にはちょうど人々が集まっていたそうだ。

 

すでに7月のメディアによる調査で、イスラエル軍が民間人を標的にドローンを使用していることが明らかになっており、地上にいる兵士が手動で操作しているという。

 

イスラエル軍の兵士らは、子供を含むパレスチナ人を標的にし、彼らを自宅から追い出したり、強制的に追放された地域への帰還を阻止したりしている。

 

またガザ地区中部でも、「パレスチナ・スタジアム」がイスラエル軍により空爆され、避難していたパレスチナ人のテントで火災が発生。火は他のテントにも燃え移り、4人のパレスチナ人が死亡し、数人が負傷した。

 

さらにイスラエル軍は、ガザ地区南部のハンユニスにあるアル・アマル地区も攻撃。パレスチナ人3人が死亡し、16人が負傷したそうだ。

 

ガザ地区全域では、イスラエル軍の攻撃により62人のパレスチナ人が死亡し、このうち少なくとも49人がガザ市で殺された。また支援物資を入手しようと配給所付近にいた7人も、イスラエル兵などに射殺されたという。(下の動画は、ガザ市にある国連の学校が攻撃された時の様子)

 

1日だけで6000人が家を失う

 

ガザ地区の民間防衛隊の報道官、Mahmoud Bassal氏によれば、9月13日だけで、イスラエル軍の空爆により、6000人以上が家を失ったという。

 

イスラエル軍は以前から、高層マンションやビルなどを破壊し続けており、ガザ市の住民は極めて困難な状況で暮らしているそうだ。

 

しかもイスラエル軍は、避難勧告をせずに建物を空爆しており、これにより数多くの人々が亡くなっている。

 

停戦の障害はネタニヤフ首相

 

人質の解放を求めるイスラエルの主要な団体「人質・行方不明家族フォーラム」は9月13日、ガザ地区での紛争終結の「障害」が、ネタニヤフ首相であると非難。声明で次のように述べた。

 

「カタールを標的とした作戦は、人質の帰還と紛争終結の障害が、1つであることを疑う余地なく証明した。それはネタニヤフ首相だ。停戦合意が近づくたびに、ネタニヤフ首相はそれを妨害する」

 

ネタニヤフ首相は汚職裁判にかけられているが、戦闘中であることを理由に、これまでも度々審理が中断されてきた。

 

一方、「グローバル・スムード船団(GSF)」は9月13日、イスラエルに封鎖されているガザ地区に人道支援物資を届けるため、アフリカのチュニジアを出航した。

 

この船団には、40カ国以上の500人から700人の活動家を乗せた、40隻以上の船舶が参加しているという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills dozens in Gaza as outrage grows over attack on Qatar(9/13)

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