ガザ地区でイスラエル軍が撤退ラインを越え、地上侵攻を継続

イスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、ガザ地区の撤退ラインを越えて、部隊を前進させている。
砲撃を繰り返し、建物を破壊
アメリカのトランプ大統領の和平案の第一段階では、イスラエル軍は「イエローライン」と呼ばれる地点まで部隊を撤退させることが決められていた。
しかしイスラエル軍は11月19日、ガザ地区北部で撤退ラインを300m前進させ、爆発物を積んだ車両を爆破させて建物を破壊。さらに砲撃を繰り返し、現在も地上侵攻の姿勢を強めている。
これによりガザ市東部のトゥファ地区とシュジャイア地区では、数十世帯が避難を余儀なくされ、住民らはこの2日間、絶え間ないイスラエル軍の砲撃と、建物の破壊に直面してきたという。
またガザ地区北部のベイト・ラヒヤ地区では、イスラエル軍の無人機攻撃により、子供4人が負傷したと報告されている。
ガザ地区南部でも部隊が進軍
さらにイスラエル軍はガザ地区南部のハンユニス東部へも砲撃を行い、部隊を進軍させたという。
ガザ地区南部にあるナセル病院は11月21日、イスラエル軍がハンユニス近郊で、パレスチナ人の避難民1人を射殺したと明らかにした。
一方、イスラエル側も21日、ガザ地区南部のラファ東部で、地下インフラから出てきたパレスチナ人戦闘員6人を殺害、5人を逮捕したと発表した。
しかし彼らが「戦闘員」だったとの証拠は示されていない。
東エルサレムで若者2人が射殺される
東エルサレムのKafr Aqab地区では10月21日、パレスチナ人の10代の若者2人が、イスラエル軍に射殺されたという。
また停戦中であるにも関わらず、イスラエル軍はレバノンを攻撃し続けており、21日には南部のBint Jbeil地区の町、Froun郊外で車両が空爆され、1人が殺害されたそうだ。
レバノン保健省は11月21日、「ヒズボラ」との停戦が2024年11月27日に発効して以来、イスラエル軍の攻撃により331人が死亡、945人が負傷したと発表した。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel troops launch new ground invasion over Gaza’s ‘yellow line’(11/21)

























