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宇宙で初めて人工衛星同士が58mのニアミス、米宇宙軍が衝突アラート発信

宇宙で初めて人工衛星同士が58mのニアミス、米宇宙軍が衝突アラート発信
OneWeb

2つの民間人工衛星が、宇宙空間で危うく衝突しそうになった。衛星インターネットサービスの提供を目指す米スペースX社と、そのライバルと言える米ワンウエブ社のものだ。

 

両社はこれまでにおびただしい数の人工衛星を地球の周回軌道上に打ち上げているが、ニアミスを起こしたのはこれが初めてと報じられている。

 

アメリカ宇宙軍が「レッド・アラート」発信

 

3月30日、ワンウエブ社は、ロシアの宇宙基地から36基の人工衛星を打ち上げた。それから3日後、人工衛星の動向をモニタリングしていたアメリカ宇宙軍から、衝突の危険を知らせる「レッド・アラート(red alart)が同社に送信されたという。

 

ワンウエブ社の人工衛星は、スペースX社の人工衛星群より高い軌道(地上約550km)を周回することになっている。そのため、いったん周回軌道に乗った後も高度を上げていかなければならない。その際に、運悪くスペースX社の人工衛星群の中を通り抜けることになったのが、今回のニアミスに繋がったようだ。

 

海外メディアによれば、両衛星は190フィート(約58m)の距離まで接近。レッド・アラートが示した衝突可能性は1.3%。軌道上の人工衛星にとっては「危険な接近」だった。もし衝突していれば、何百もの破片が軌道上に漂い、それと衝突した他の人工衛星がさらに破片をまきちらし、それに別の人工衛星が衝突するという連鎖が止まらなくなっていただろうという。

 

両社協力して衝突回避

 

アメリカ宇宙軍からアラートを受けたワンウエブ社のエンジニアチームは、すぐにスペースX社のチームと連絡を取り、協力して人工衛星を操作し、衝突を回避した。

 

スペースX社の人工衛星には、AIが判断して自動的に衝突を回避するシステムが備わっているが、今回はそのシステムを切り、ワンウエブ社の衛星を手動で操縦して安全な距離をとった、と伝えられている。AIによる衝突回避は、他の人工衛星を手動で操縦するオペレーターにとって動きの予想がしづらく、かえって回避しにくくなるかららしい。

 

スペースX社はすでに、インターネット用人工衛星を約1370基打ち上げており、最終的には1万2000基の人工衛星ネットワークを目指しているそう。ワンウエブ社は現在146基を打ち上げている。(了)

 

出典元:The Verge:OneWeb, SpaceX satellites dodged a potential collision in orbit(4/9)

出典元:Techjuice:SpaceX and OneWeb Satellites Almost Collided In Orbit(4/12)

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