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イスラエル軍がレバノンの首都を空爆、「ヒズボラ」の司令官を殺害

イスラエル軍がレバノンの首都を空爆、「ヒズボラ」の司令官を殺害
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イスラエル軍は停戦中であるにもかかわらず、レバノンの首都・ベイルートを攻撃し、多くの死傷者が出た。

 

イスラエル軍がミサイル2発を発射

 

イスラエル軍は11月23日、ベイルート南部の町、Dahiyehにあるアパートを空爆。これにより5人が死亡し、28人が負傷した。

 

レバノンの国営通信社(NNA)によれば、Haret Hreik地区のal-Arid通りにあるアパートにミサイル2発が発射され、車両や周辺の建物に大きな被害が出たという。

 

その後、イスラム教シーア派組織「ヒズボラ」は、この攻撃により、最高司令官であるHaytham Ali Tabatabai氏が死亡したと発表した。

 

イスラエル側もその後、今回の攻撃の目標がTabatabai氏だったとし、「排除した」と発表している。イスラエルのメディアによれば、イスラエル軍はTabatabai氏の殺害を、これまで3回試みていたという。

 

「レッドラインを越えた」

 

しかしイスラエルと「ヒズボラ」は2024年11月に停戦協定を結んでおり、にもかかわらずイスラエル側は、ほぼ毎日のようにレバノン南部を攻撃し続けている。

 

「ヒズボラ」の幹部であるMahmoud Qmati氏は、「イスラエルの攻撃はレッドライン(越えてはならない一線)を越えた」とし、「レバノン全土での攻撃のエスカレーションへの扉を開くものだ」と非難。「ヒズボラ」の指導部が、今後の対応を検討していると述べた。

 

レバノンのジョゼフ・アウン大統領は11月23日に声明を発表し、次のように述べた。

 

「(イスラエルによる)レバノンとその国民への攻撃を阻止するため、国際社会が責任を負い、断固として真剣に介入するよう、改めて呼びかける」

 

「ヒズボラ」のAli Ammar議員も、約1年前にアメリカが仲介した停戦合意以来、イスラエルはレバノン全土を攻撃し続けているとし、次のように非難した。

 

「レバノンへのあらゆる攻撃は、レッドラインを越える行為であり、この侵略行為はレバノンの尊厳、主権、そして国民の安全を標的とする実体(イスラエル)に内在するものだ」(了)

 

出典元:Aljazeera:Israel kills top Hezbollah commander in attack on Lebanon’s capital(11/23)

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