イスラエル軍がガザ地区を攻撃し、5人を殺害、25人が負傷

イスラエル軍は停戦中にもかかわらず、ガザ地区を攻撃し、パレスチナ人を殺害し続けている。
「ハマス」の幹部を殺害か?
ガザ地区の保健当局によれば、12月13日には、イスラエル軍の攻撃により、5人のパレスチナ人が死亡し、25人が負傷したという。
イスラエル軍は、北部のガザ市への攻撃で、「ハマス」の幹部であるRaed Saad司令官を殺害したと主張した。
イスラエル軍はテレグラムへの投稿で、Saad司令官が弱体化した「ハマス」の能力を回復させるために行動していたと主張。また同司令官が、2023年10月7日のイスラエルへの攻撃の立役者の1人で、武器製造の責任者だと述べている。
もしSaad司令官の殺害が本当であれば、10月に発効した停戦協定以来、「ハマス」幹部の暗殺としては最も注目を集める事件となる。
「ハマス」側は幹部の死亡を確認できず
一方、「ハマス」側は声明で、Raed Saad司令官の死亡を確認していないと主張。ガザ市郊外で民間車両が攻撃されたと述べ、10月に発効した停戦協定に違反すると非難した。
またパレスチナの通信社「Wafa」によれば、12月13日には、イスラエルの無人機がガザ市西部のナブルシ交差点で車両を攻撃し、死傷者が出たという。
ただし「Wafa」は、この攻撃により「ハマス」の幹部が死亡したかどうかについて、言及していない。
イスラエル軍は10月に停戦が発効して以来、毎日のように停戦違反を繰り返し、ガザ地区へ攻撃をしており、その回数は800回近くに達し、少なくとも386人が死亡している。
またイスラエル側は、ガザ地区への支援トラックの進入を引き続き阻止しており、多くのパレスチナ人が家のない状態に置かれ、苦しんでいる。
しかも12月12日には、ガザ地区が暴風雨に襲われ、強風による建物の倒壊、避難所やテントへの浸水、極度の寒さのため、新生児を含めた14人が死亡したという。
国連総会は12月12日、イスラエルに対し、ガザ地区への人道支援を無制限に開放し、国連施設への攻撃停止や、国際法を遵守することを求める決議を圧倒的多数で可決した。(了)
出典元:Aljazeera:Israel claims to have killed senior Hamas commander, Raed Saad, in Gaza(12/13)


























