ロシア軍が国境を越え、ウクライナ北東部の住民50人を拉致

ウクライナ北東部で、ロシア軍が国境を越えて侵入し、数多くの住民を拉致したと報じられている。
約50人をロシアへ強制連行
ウクライナのオンブズマンであるDmytro Lubinets氏によれば、ロシア軍は12月18日、国境を越えて北東部スームィ州にあるHrabovske村に侵入したという。
Hrabovske村はロシア国境から約200mの地点にあり、ロシア軍は村の住民、約50人を拉致。12月20日には、約50人をロシアへ強制連行したそうだ。
Lubinets氏はテレグラムで、次のように述べている。
「私は直ちにロシア連邦人権委員に連絡を取り、不法に送還されたウクライナ国民の所在、拘束状況の詳細、緊急のニーズに関する情報提供を求め、ウクライナへの即時送還に向けた措置を要請した。また、赤十字国際委員会(ICRC)にも書簡を送った」
一方、ウクライナ軍は、12月20日にロシア軍第36旅団の部隊が国境の村に入ったとの見方を示しており、現在村では戦闘が継続中で、ウクライナ軍がロシア軍を押し戻そうとしているという。
拉致された人のほとんどは高齢の男女
ウクライナのアンドリー・シビハ外相も、「すべての国と国際機関」に対し、国民が帰還できるよう支援を求めているとし、次のように述べた。
「このような中世的な襲撃によって、プーチン率いるロシアは、ISISやボコ・ハラム、ハマスといったテロ組織と何ら変わらないことを示している。これはまた、ロシアと隣り合って暮らすことの、永続的な脅威を浮き彫りにしている。だからこそ、ウクライナには真の永続的な平和が必要なのだ」
約50人の拉致に関する情報は、ウクライナ軍参謀本部の報道官によっても確認されており、強制連行された人々のほとんどは高齢の男女とされ、そのうちの1人は89歳で、彼らは以前から避難を拒否していたそうだ。(了)
出典元:Kyiv Independent:50 civilians in Sumy Oblast abducted, forcibly taken to Russia, ombudsman says(12/21)

























