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180万年前にアフリカを旅立った人類は、ホモ・エレクトスだけではない可能性

180万年前にアフリカを旅立った人類は、ホモ・エレクトスだけではない可能性
X_@robertosaezm

以前、発見された化石の分析が進められ、人類の祖先が、今まで考えられているよりも早く、アフリカを離れた可能性が示唆された。

 

180万年前の頭蓋骨の化石

 

その化石は今から約35年前、東ヨーロッパのジョージア共和国の町、Dmanisiの丘から発見され、その後の調査の結果、この遺跡がアフリカ以外で最古の古代人類の遺跡の1つだと明らかになったという。

 

実際、発見された化石は5つのヒト科の頭蓋骨で、180万年前のものと推定されたが、異例なまでに多様な形態をしていたことから、これまで激しい議論を巻き起こしてきた。

 

多くの研究者らは、5つの頭蓋骨が、道具を初めて日常的に保管した「ホモ・エレクトス」のものと主張し、多様な形態は性別の差によるものだと主張してきたそうだ。

 

しかし一部の研究者らは5つの頭蓋骨のうち2つは、それぞれ別々の種になるとし、1つを「ホモ・ゲオルギクス」、もう1つを「ホモ・コーカサス」と名付けた。

 

「ホモ・ゲオルギクス」は、「アウストラロピテクス」に近縁であると考えられ、「ホモ・コーカサス」は初期人類に類似していると考えられている。

 

歯の類似点と相違点に着目

 

そして以前の研究では頭蓋骨が調べられたが、12月3日にPLOS One誌に掲載された今回の研究では、歯の類似点と相違点に焦点が当てられたという。

 

研究者たちは、Dmanisiで発見された3人の個体から採取した、24本の歯を分析。そして、それらを互いに比較するだけでなく、「アウストラロピテクス」、そして「ホモ・ハビリス」や「ホモ・エレクトス」などの初期人類、さらに現生人類を含む他の559本の歯とも比較した。

 

その結果、研究者たちは、歯は2つのグループに分かれているように見えることを発見。1つは「アウストラロピテクス」に近いグループ、もう1つは初期人類に近いグループとなる。これらのグループ間の違いは、特に上顎の歯で顕著だったという。

 

今回の「アウストラロピテクス」に似たグループは比較的大きな第三大臼歯を持っていたが、一方、現生人類は近縁種と比較して、第三大臼歯が小さい傾向にあると言われている。

 

今回の研究論文の共著者で、テネシー大学ノックスビル校の人類学主任教授であるマーク・ハベ氏は「これらの歯の発見は、Dmanisi地域に複数の種が存在していた可能性が高いことを示唆している」と述べている。

 

ただし今回の新たな発見が、Dmanisiに「ホモ・エレクトス」以外の種が存在したことを決定的に証明するものではない、とする意見もあるという。(了)

 

出典元:Livescience:Homo erectus wasn’t the first human species to leave Africa 1.8 million years ago, fossils suggest(1/9)

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