Switch news

知っておきたい世界のニュース

NASA、月への基地建設に多額の予算を投じるとし、3段階の計画も発表

NASA、月への基地建設に多額の予算を投じるとし、3段階の計画も発表
X_ABC News

アメリカ航空宇宙局(NASA)の幹部は先日、本部で開催されたイベントで、月面基地建設を加速させる計画を発表した。

 

スケジュールの大幅な前倒し

 

NASAのジャレッド・アイザックマン長官は3月24日、ワシントンD.C.のNASA本部で開催されたイベントで、35カ国以上の代表者や連邦議会議員を含む聴衆に対し、次のように述べた。

 

「NASA​​は、トランプ大統領の任期満了前に人類を月へ再び送り、月面基地を建設し、永続的な拠点を確立し、宇宙におけるアメリカのリーダーシップを確固たるものにするために必要なその他のことを行うという、ほぼ不可能に近い目標を再び達成することに尽力しています」

 

その上でアイザックマン長官は、今後約200億ドル(約3兆2000億円)を投資し、月基地の建設を進めていくと明らかにした。

 

月に有人運用基地を設立するという計画は以前から知られていたが、24日の発表は、目標達成に向けたスケジュールを大幅に前倒しすることを意味する。

 

「月面に留まることが目標」

 

アイザックマン長官は、アメリカが中国と宇宙開発競争を繰り広げていることを改めて強調し、「この大国間競争において、時間は刻々と過ぎており、成否は年単位ではなく月単位で決まるだろう」との認識を示し、次のように述べた。

 

「彼ら(中国)が早く打ち上げるかもしれないし、近年の歴史からすると、我々は遅れるかもしれない。しかし、今回は国旗や足跡を残すことが目標ではない。今回は、月面に留まることが目標だ」

 

そしてNASAは、アルテミスV計画後、民間宇宙企業の協力を得て、6カ月ごとに宇宙飛行士を月面に着陸させ、人々が長期的に居住・活動できる基地を段階的に建設していくことを目指しているという。

 

3段階の基地建設計画

 

アイザックマン氏は、月面基地建設のための3段階の計画を、次のように説明した。

 

第1段階:建設、試験、学習:NASAとその民間パートナーは、移動性、電力、通信、ナビゲーション、科学機器の試験を行うため、ローバー(探査車)や機器、技術を定期的に月面に送り込む。

 

第2段階:初期インフラ整備:NASAとその商業パートナーは、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの国際パートナーの協力を得て、宇宙飛行士のための準居住エリアの建設を開始する。このインフラ整備により、宇宙飛行士は月面で継続的に活動できるようになる。

 

第3段階:長期滞在:NASAとその商業パートナーは、イタリア宇宙機関(ASI)やカナダ宇宙庁(CSA)などの国際パートナーからの機器を含め、より大型の居住施設や宇宙船を月面に投入し、短期滞在から恒久的な有人月面滞在へと移行していく。

 

その上で、アイザックマン長官は、次のように述べた。

 

「月面基地は一夜にしてできるものではありません。今後7年間で約200億ドル(約3兆2000億円)を投資し、数十回のミッションを通じて、商業パートナーや国際パートナーと協力しながら、計画的かつ実現可能なプランに基づいて建設を進めていきます」(了)

 

出典元:ABC News:NASA unveils ambitious $20 billion moon base strategy: What to know(3/25)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top