肥満税か?英人気ブランドが大きいサイズの服を割増で販売、批判を浴びる
イギリスで人気のファスト・ファッション・ブランドがサイズの大きい服を、通常タイプよりも高い値段で販売していたとして、批判を浴びている。
同じ商品なのにプラスサイズは割増
そのブランドとは「New Look」。シンプルなデザインや、その品質の高さが一番の魅力で、ファッション性の高いアイテムをリーズナブルな価格で提供しているという。
そのブランドに批判が寄せられたきっかけは、店舗の管理や販促などを手掛けるリテール・スーパーバイザーであるMaria Wassellさんが、同じ商品の値段の違いに気づいたこと。
Wassellさんはある日、「New Look」の緑色のストライプをした幅広のパンツを比較。すると通常タイプが19.99ポンド(約2979円)だったのに対し、プラスサイズは22.99ポンド(約3426円)であることが明らかになったそうだ。
多くの生地が使うからという理屈は通らない
ショックを受けたWassellさんは、その後も他の商品について調査。その結果、次から次へとプラスサイズの商品が高いことが判明する。
実際に緑のストライプのTシャツは通常タイプで9.99ポンド(約1489円)、プラスサイズは12.99ポンド(約1936円)となり、30%も値段が高くなっていたという。
Wassellさんは取材に対し、次のように語っている。
「私はわずかに平均よりサイズが大きいだけですが、それでもプラスサイズというだけで差別を受けているようです。なぜわずかに大きいだけで、ペナルティを課されなければならないのでしょうか」
「ある小売業者は次のように主張します、プラスサイズの服は生地を多く必要とするため、その分コストが多くかかるのです、と。しかしこのような主張はくだらないものです。私は以前、プラスサイズのブランドで働いており、その仕組みについては多くを理解しています」
現在、価格体系を見直している
Wassellさんはその後、「New Look」に連絡をとり、この問題について追求。会社側は「いくつかの商品は同じように見えますが、実際はわずかに異なっている可能性もあります」と回答したという。
しかし同時に、現在プラスサイズの服に関する価格体系について、再検討するプロセスに入っていると説明したそうだ。
実際に「New Look」の広報も「このような価格の違いを将来も決して発生させないようにするため、私たちは顧客や自らの業務にとって最も適した方法で、プラスサイズ製品の価格体系の見直しに入っています」と語っている。
このコメント以外に「New Look」からは何も発表されていないようだが、これらの結果はWassellさんの主張が認められたと言えるのかもしれない。(了)
出典元:INDEPENDENT:New Look criticized by shoppers for imposing ‘fat tax’ on plus-size clothing(5/14)
出典元:METRO:New Look accused of ‘fat tax’ after charging up to 30% more for larger clothes(5/14)