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ファッションブランド「コペルニ」が、99%空気で出来たポーチを発表

ファッションブランド「コペルニ」が、99%空気で出来たポーチを発表
Instagram/coperni

フランスのファッションブランド「コペルニ」が、シリカ エアロ ゲルというハイテク素材で、驚異的に軽いポーチを作った。その重さは33g、A4の紙のほぼ4枚分だという。

 

宇宙船の断熱材として開発された素材

 

シリカ エアロ ゲルは、1%ほどの二酸化ケイ素と99%の空気で構成されており、最も低密度な個体として知られている。1930年にNASA(アメリカ航空宇宙局)によって開発され、宇宙船の断熱材として使われているものだ。

 

ちょうどスポンジのように、ナノレベルの微小な孔が無数にあるため、シリカ エアロ ゲルは非常に軽いのが特徴。乳白色の外見から「個体の煙」などと呼ばれ、触ると発泡スチロールのような感触があるそう(Wikipedia)。

 

ファッションブランドのコペルニはこれを使い、キプロス·アメリカン大学のIoannis Michaloudis教授と協力して、持ち手つきのポーチ「エア スワイプ バッグ(Air Swipe bag)」を作った。その重さは33g。海外メディアによれば、A4の紙のほぼ4枚分だそう。

 

 

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実用性はあるのか

 

確かに「エア スワイプ バッグ」の軽さは革新的だ。しかし、実用面でいいことがあるのだろうか。SNSには「何を入れるのか。落としたら壊れないのか」「バッグの機能はあるのか」といった懐疑的な声が上がっている。

 

コペルニによれば、「iPhoneを入れておける」そうだ。例えば、iPhone 15 Maxだと重さは221g。33gの「エア スワイプ バッグ」は、自重の6倍以上の重さのものを保持できる計算になる。

 

また、地上ではほぼ役立たないだろうが、素材のシリカ エアロ ゲルは「1万2000℃の高温にも、自重の4000倍の圧力にも耐える」とコペルニは言っている。(了)

 

出典元:MailOnline:French designer Coperni uses NASA’s silica aerogel to create a bag made of 99% AIR(3/5)

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