本当に迷惑!車椅子女性の怒りに共感と応援の声が寄せられる
自分が何気なく放置してしまったものが、誰かにとっては大きな障害物になっているかもしれない。
思いやりが足りなかったわけでも、いじわるだったからでもなく、ただ愚かだったことで、誰かに大きな迷惑をかけてしまっているかもしれないのだ。
そんなことを気づかせてくれる内容がFacebookに投稿され、大きな反響を生んでいる。
道をふさぐ3台のスクーター
米テキサス州オースティン在住のエミリー・シュライオックさんは、12年前から車椅子で生活をしている女性だ。
駐車場に車椅子の上げ下ろしをするスペースが十分になかったり、階段のせいで遊びに行けなくなった友達の家があったり、出かける計画を立てるときに多目的トイレの場所を確認しなくてはいけなかったりと、車椅子なしで暮らしていたころには感じなかった“不便さ”に、イライラすることもあるという。
そんなエミリーさんがある朝、遭遇した苛立ちがこちらだ。
3台のスクーターが、歩道の半分以上をふさぐように止まっている。徒歩ならば後ろのかろうじて空いているスペースを通るか、砂利道を歩けばいいが、車椅子ではそうはいかない。
スクーターがここではなく駐輪場にとまっていれば、せめて縦に1列になっていれば、エミリーさんもこんな表情をしなくて済んだはずだ。
車椅子の人だけではなく、杖をついている人や視覚に障害がある人も困ることだろう。
結局、エミリーさんは助けてくれる人が通るのを待つしかなかったそうだ。その後、彼女はこの出来事を、オースティン市とBird Scooterに報告したという。
シェアして使うスクーター
このスクーターは充電式のBird Scooterというもので、アプリで置かれている場所の確認や解錠を行うシェア式のスクーターだ。
アプリの「使い方」には、「歩道をふさがないように、駐輪場に置きましょう」としっかり書かれている。
3000件を超えるシェア
エミリーさんは8月20日、この出来事をFacebookに投稿。はじめは公開範囲が制限されていたが、「みんなが見られるように全体に公開して」との声があり、制限が解除された。すると3000件を超えるシェアと2900件近いリアクションが寄せられた。
「ラグビー用の車椅子でそいつらを一掃するのはどうだろう」「人って時々本当におバカさんになるよね」「シェアしてくれてありがとう」など、応援や共感の声が寄せられている。
また、車椅子専用スペースに止められていたり、歩道をふさぐようにめちゃめちゃに置かれていたりといった“迷惑スクーター”の目撃情報もあった。
アメリカ各地で普及しつつあるシェア式スクーター。使う人のマナー向上が問われつつあるようだ。(了)
出典元:Love What Matters「‘On my way to work the sidewalks were blocked by Bird electric scooters in not one, but THREE, places’: Wheelchair user receives ‘astounding’ response to social media plea」
出典元:Bird「How It Works」
出典元:Emily Shryock