通勤時間帯の電車内で大暴れ&差別発言、「サブウェイ・スーザン」の動画が大拡散中
現在、英語圏を中心に大拡散している動画がある。中心人物は「サブウェイ・スーザン」とのニックネームがつけられ、バッシングを受けているが、彼女は何をしでかしたのだろうか。
満員電車内で暴力行為と差別発言
米ニューヨーク州、マンハッタンを縦断しているDトレイン内で、TwitterユーザーのPlatanoManさんが撮影した動画がこちらだ。
— PL∆T∆NO M∆N™ (@PlatanoMan) 2018年12月12日
折りたたみ傘で近くの女性を叩き、さらには突くなど危険な行為をして周囲の乗客に止められている“サブウェイ・スーザン”。「みんなが仕事に遅れるだろう」との声が上がっていることから分かる通り、通勤時間帯である朝8時30分頃の出来事のようだ。
一瞬おとなしくなったが、被害女性が写真を撮ったりする姿にイラついたようで、唾を吐いたり、中指を立てて「F*ck Off(バカ野郎)」とののしったりと、再びヒートアップし始めた。
このサブウェイ・スーザンを渦中の人にしたのは、電車内での暴力行為ではない。1分15秒ほどのところで彼女が口にする「Fu*king Chink」という発言だ。これは中国人への差別語で、アジア系の被害女性に向けられている。
この発言の直後、「なんだって!」「差別主義者め」「きっとトランプに投票したんだろうね」など、周囲から一斉にブーイングの声が上がった。
口論から暴力行為へ
動画の前には何が起こっていたのだろうか。
So this happened yesterday #mta #36st #nyc pic.twitter.com/h3AqY6IP1n
— PL∆T∆NO M∆N™ (@PlatanoMan) December 12, 2018
「Fu*k Off」と叫ぶ“サブウェイ・スーザン”に対して、被害女性は「OK, Stupid(わかったよ、おばかさん)」と言い返している。そのさらに前の出来事が写っていないので、もともとのきっかけはわからないが、次第に口論は蹴り合いに代わった。
「殴り返させなさい!」とサブウェイ・スーザンは叫んでいるが、一部メディアによると口論は「ぶつかったことが原因」だという。
被害女性に非があったとしても、傘を使って全力で殴り掛かり、差別発言をする彼女の味方になってくれる人はいないだろう。
警察へと連行された
サブウェイ・スーザンはその後、投稿者に絡み始めたそうだ。
— Fabe (@BlipintheCosmos) 2018年12月13日
「モハメッド・アタ(9.11同時多発テロ事件の実行犯)め」と罵ったのだが、イスラム教徒でもないのにそう言われたことに、投稿者は笑い飛ばしている。
手にしていたスマートフォンを払いのけられた男性は、サブウェイ・スーザンを取り押さえた。サブウェイ・スーザンはその後、警察に連行された。
Then she tried me so I had to detain her until the cops showed up 🤦🏾♂️ pic.twitter.com/C3UybusAxa
— PL∆T∆NO M∆N™ (@PlatanoMan) 2018年12月12日
真のヒーローに感謝の言葉
2つの動画は12月13日に投稿されると、2日間ほどで合計1800万回以上再生されて大拡散している。
サブウェイ・スーザンを床に取り押さえた男性に対しては、「よくやった」「スカッとしたよ」などの称賛の声が寄せられているが、本当に称賛されるべきなのは仲裁に入った男性だろう。
被害女性はEyewitness Newsの取材に対して、「みんなが助けてくれて幸運でした。特に最初に止めに入ってくれた男性には感謝しています。周りの人は撮影していたけど、彼は撮影していなかったから、すぐに止めに入れたんですよね」と答えている。(了)
出典元:Eyewitness News7「40-year-old Anna Lushchinskaya」(12/13)
出典元:gothamist「Woman Arrested For Racist D Train Attack Has A History Of Alleged Subway Assaults」(12/13)