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米国で死亡したプーチン大統領元側近、不可解な死因を示す新たな検証結果が明らかに

米国で死亡したプーチン大統領元側近、不可解な死因を示す新たな検証結果が明らかに
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プーチン大統領の側近として勤めた経歴を持ちながらも米国で2015年、不可解な死を遂げたミハイル・レーシン氏。

 

実は最近、死の直前に首を骨折していたことを示す新たな検証結果が伝えられ、事件に再び注目が集まっている。

 

ホテルの自室で死亡?数々の不可解な点

 

ミハイル・レーシン氏が遺体で見つかったのは2015年11月、米国ワシントンD.C.でのこと。

 

その後公式な死因として、酩酊した後に複数回にわたりホテルの部屋で転び、打撲や骨折による事故で死に至ったと発表されていた。(他にも死因は心臓発作という見方も)

 

しかしホテルの自室で亡くなったというレーシン氏の死には、不可解な点も多かったとされる。

 

まず亡くなった当時のレーシン氏はまだ57歳という若さであり、酩酊していたとはいえ自室で幾度にもわたり転び、死に至るような外傷を負うことは不自然であるという点だ。

 

それに加え監視カメラに映された死の前のレーシン氏の姿と、死亡推定時刻との間に時間差が認められること、捜査の結果伝えられた報告書に多くの編集が加えられていたことなどもあり、暗殺の可能性など様々な憶測が飛び交っていた。

 

明らかになった不可解な点は舌骨の損傷

 

一方、レーシン氏の死の真相について新たな検証結果を伝えたのは、報道の自由が確立されていない国家でニュースを伝える米国資本の報道機関、「Radio Free Europe/Radio Liberty(RFE/RL)」だ。

 

RFE/RLはワシントンD.C.の検視官より、149ページにも及ぶレーシン氏の死に関わる報告書を入手。

 

これによると、レーシン氏の遺体には“舌骨”と呼ばれ、下顎と咽頭の間に位置する骨に大きな損傷がみられたとのこと。

 

この損傷は“死の際かその間際の時間”にできたものとみられており、報告書内では“通常縊死(首をくくって死ぬこと)や扼死(頸部を強く圧迫して死に至らしめること)に関わる”ものであると説明されているという。

 

一方、報告書においては舌骨の損傷は検死の際にできた可能性もあると指摘されており、これが他殺の決定的な証拠とはならないともしている。

 

 

しかしロシアの当局関係者が不可解な死を遂げるのは、これが初めてのことではない。

 

近年でも2013年にはロシアの新興財閥界を代表する人物であったボリス・ベレゾフスキー氏が首を吊って死んでいるのが発見されたり、2006年にはロシアでスパイとして活動し後に反体制活動家となったアレクサンドル・リトヴィネンコ氏が毒殺されたニュースは世界各国で大きく報じられた。

 

レーシン氏はプーチン政権において情報通信相を務め、現在では「RT」との名で知られロシア初の英語ニュース報道機関である「Russia Today」も設立。生前はロシアのメディア界において大きな影響を持った人物だった。

 

そんなレーシン氏の死に関わる新事実が明らかとなった今回の報道。この真相がいつの日か明らかになるのかは定かではない。(了)

 

 

出典:Fox News:Ex-Putin adviser who died under mysterious circumstances in US had broken neck bone, report says(3/18)

出典:The GuardianFormer Putin adviser had neck fracture at time of death in Washington hotel(3/16)

出典:The GuardianPoisoned umbrellas and polonium: Russian-linked UK deaths(2018/3/6)

出典:AFPBB News:米首都で死亡のプーチン大統領元側近、殺害された可能性が浮上(2016/3/12)

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