インドで旅客機が燃料切れ寸前の事態に、パイロットが遭難信号を発信
先日、インドで旅客機が、危うく燃料切れから墜落しそうになる事態に陥った。
視界不良で何度も進路変更
その旅客機とは、航空会社「ビスタラ」のUK944便だ。7月15日、この飛行機(機体:A320neo)は153名の乗客を乗せて、インドのムンバイからデリーへ向かって飛び立ったという。
しかしデリー上空は視界が悪く、着陸不能。しばらく旋回した後、パイロットは約420km離れた、ラクナウの空港へ向かったそうだ。
ところがラクナウ上空でも突然、視界不良に。ここでも着陸することができなかった。
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The next time you see a Vistara aircraft, don’t forget to take a picture and share using #SpotVistara. pic.twitter.com/SJqlBteJ89— Vistara (@airvistara) July 7, 2019
飛行時間5分ほどの燃料しか残らず
944便はこの結果、さらに約30分離れたアラーハーバード(Prayagraj)へ向かうことを決断。しかしそれから約7分後、ラクナウ上空の視界が良好になったため再び引き返すことに。
ただこの時、すでにかなりの量の燃料を使い切っていたため、パイロットは遭難信号(メーデー」を発信。その後、なんとかラクナウの空港に着陸するも、燃料はわずか200kg(飛行時間で言えば約5から6分ほどの量)しか残っていなかったという。
他のベテランパイロットは取材に対し、「この着陸は奇跡だ」とコメント。さらになぜラクナウで自動着陸をしなかったのかと疑問を呈し、代わりにアラーハーバードへ進路を変更した決定については、「愚かだった」と述べている。
この旅客機は離陸する前は飛行計画に基づき、規則通りに十分な燃料(8500kg)を搭載していたそうだが、このようなことが起きるとは恐ろしいものだ。(了)
出典元:THE TIMES OF INDIA:Mumbai-Delhi plane flies 3.5 hours, lands in Lucknow with 55 minutes of fuel left(7/17)
出典元:INDEPENDENT:PLANE CAME WITHIN SIX MINUTES OF RUNNING OUT OF FUEL WITH 153 PEOPLE ON BOARD: ‘IT’S A MIRACLE THEY LANDED’(7/17)