高度1万3000メートル上空で赤ちゃんが誕生、CAが出産を支援
機内で産気づいた女性をキャビン・アテンダントが助け、無事に赤ちゃんが生まれたとして話題になっている。
●アフリカを飛行する機内で出産
その女性とはNafi Diabyさん。彼女はアフリカ西部、ギニアの首都Conakryからブルキナファソの首都Ouagadougouへ向かうため、ターキッシュ・エアラインズ(旧トルコ航空)の旅客機に搭乗していたという。
しかしフライトの最中に突然、出産が始まってしまう。そこでターキッシュ・エアラインズのキャビン・アテンダントらが手際よく対処し、出産の手助けをしたそうだ。
その結果、高度1万3000mの上空で、女の子のKadijuちゃんが無事に誕生した。
飛行機が目的地に着陸した後、Diabyさんと赤ちゃんは病院へと搬送され、現在は経過も良好だと言われている。
●国籍がどこになるかが問題に
しかし英紙Telegraphによると、機内での出産事例はこれが初めてではないという。
実際にターキッシュ・エアラインズのキャビン・アテンダントも、このような緊急事態に備えてトレーニングを積んできたそうだ。
Welcome on board Princess! Applause goes to our cabin crew! ???? pic.twitter.com/FFPI16Jqgt
— Turkish Airlines (@TurkishAirlines) 2017年4月7日
ただ問題になるのは国籍について。国籍に関する法律は生まれた場所を基準(出生地主義)にしたり、親の国籍を受け継いだり(血統主義)と、国によってさまざま。
しかも国連では機内で子供が生まれた場合、赤ちゃんはその航空会社が登録している国の国籍を取得できるとしており、とすればこのケースではKadijuちゃんは、トルコ国籍になる。
しかしこの場合も、赤ん坊に国籍を与えるかどうかは、最終的にはその国の法律によって決められるそうだ。
ちなみに2015年に機内で生まれた女の子のChloeちゃんは、出生地主義であるカナダの領空内を通過していた時に誕生したため、法律の専門家らがカナダ国籍を取得できる権利が彼女にあると主張しているという。(了)
出典元:The Telegraph:Cabin crew help deliver baby at 42,000 feet(4/8)