ギネス記録を更新した世界最大の鉄道ジオラマは、凄さのレベルが違う
ドイツにある世界最大の鉄道ジオラマが、さらに大きくなって、ギネス世界一の自己記録を更新した。
ヨーロッパ数カ国の地形を縮小して模したこのジオラマに、今回モナコ公国が加わったことで、全体面積や線路の長さが増えた。
ドイツの「ミニチュア・ワンダーランド」
ドイツ・ハンブルクにある「ミニチュア・ワンダーランド(Miniature Wunderland)」は、さまざまなテーマに沿った精緻なジオラマを展示している観光スポットだ。
そこにある鉄道ジオラマは世界最大のものとして、2011年にギネス世界記録に認定されている。
だが、その後もミニチュア・ワンダーランドのスタッフはジオラマを拡大し続け、1万2000メートルだった線路の全長は、2015年には1万5400メートルに。現在はそこからさらに315メートル延び、1万5715メートルになっている。(315メートルというと、ロンドン橋の実際の長さより長い)
ジオラマが拡大した理由は、モナコ公国のセクションが新設されたこと。
これまでは中部ドイツ、オーストラリア、USA、スイス、イタリア、ナフィンゲン(架空の空港)、ハンブルク、スカンディナビア、ヴェニスという10のセクションから出来上がっていたが、これにモナコ公国全土をミニチュア化したセクションが加わった。
現在も制作が進められているミニ・モナコは、2020年11月に完成する。最終的な建物の数は245、列車は20本、樹木は1500本、船は170隻、ミニチュア人形は5万体となる予定。
全世界をジオラマ化する意気込み
モナコのセクションだけでも、使われているアイテム数の多さに驚かされるが、ジオラマ全体を見ると、さらに圧倒されるはずだ。
全体で使われている列車は1040本、自動車は9250台、樹木は13万本、ミニチュア人形は26万3000体になる。また、いくつもの空港からは、52機の旅客機が離陸する仕掛けになっている。
ギネス世界記録のオフィシャルによれば、モナコのセクションが完成した後もジオラマは拡大し続けるとのこと。
ミニチュア・ワンダーランドのスタッフは「(ジオラマの)建設をやめることはない」と宣言しているそうだ。
モナコに続き、南アメリカ、中央アメリカ、カリブ海の島々、アジアなどが2027年までの建設予定に入っている。(了)
出典元:UPI:World’s largest model train set takes its own record in Germany(9/26)
出典元:Guinness World Records:World’s largest train set gets even bigger after latest expansion(9/26)