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期限はなんと2021年夏まで!英ケンブリッジ大学、全ての講義をオンラインで開講すると発表

期限はなんと2021年夏まで!英ケンブリッジ大学、全ての講義をオンラインで開講すると発表
※画像はイメージです(Pixabay)

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界では多くの教育機関が休学に。生徒たちは自宅での学習を強いられることとなった。

 

しかし感染拡大が次第に抑制され再び開校する教育機関も現れる中、英国のケンブリッジ大学が対面での授業開講を2021年夏まで行わないと発表し、話題となっている。

 

次年度の対面での講義は全てが見合わせに

 

世界屈指の名門として知られるケンブリッジ大学が、対面での授業開講を2021年夏まで行わないことを発表したのは今月19日のこと。

 

オンラインでの講義は続けると共に、参加者同士が安全な距離の確保を行えるのであれば小さなグループでの授業は行われる可能性がある一方、それ以上となる規模の対面での講義は次年度となる来年夏まで見合わせるとした。

 

次年度の対面での授業全てを行わないとする決断を下したのは、主要な教育機関においては同大学が初となるという。

 

これについてケンブリッジ大学は声明において“ソーシャル・ディスタンシングが今後も求められるであろうことを鑑み、大学は次年度の間対面での授業を行わないことを決定した”と説明。

 

ただこの決定についてはソーシャル・ディスタンスに係るガイドラインが変化した際には再考される、とも付け加えた。

 

また対面での講義を1年間も行わないとなればそれなりの影響が出そうなものであるが、英国内で最も名高い大学であるケンブリッジ大学、そしてオックスフォード大学の2大学は、大人数での講義よりも小さなグループで開講される授業に大きく重きを置いている。

 

そのため1年間もの長きにわたり大人数での講義を開講しなかったとしても、大きな影響が出ることはないようだ。

 

ケンブリッジ大学の外観(Wikipedia Common)

学生が学費の支払いを拒めば財政難に

 

それでも問題がないわけではない。

 

英国の大学では、現在年間1万1300ポンド(約148万円)もの学費の支払いを生徒に対し求めている。

 

しかし対面での講義が実施されなくなったり、クラブ活動や生徒同士の交流を含む“キャンパスライフ”が行えなくなったことを理由に、生徒がこの学費の支払いを拒否するようになった場合、英国の大学は財政難に陥る可能性があるというのだ。

 

さらにパンデミックによるロックダウンや外出制限により、海外から英国の大学を訪れる留学生がいなくなるということも、大学にとっては大きな問題となる。

 

というのも留学生は英国出身の学生よりもより高い学費を支払っており、それが大学側にとっては大きな収入源となっていたのだ。

 

そのような現状において英国の隣スコットランドのエディンバラ大学では、完全にオンラインへと移行するのではなく、“ハイブリッドモデル”を採用すると発表している。

 

同大学の副総長Peter Mathieson氏は、これについて「数百人もの生徒が密集して講堂へと押し寄せるというのは、おそらく安全でも可能でもない」と指摘。

 

「しかし我々は小さなグループでの授業と、我々を定義付けるその他全てのキャンパスでの体験を提供するつもりである」としている。

 

※画像はイメージです(Pexels)

 

新型コロナウイルスの感染拡大が徐々に落ち着きを見せる中にあっても、来夏まで規模の大きな対面での講義を行わないとしたケンブリッジ大学。

 

それによって浮かび上がる問題も多々存在するではあろうが、一方で今後訪れるかもしれない新型コロナウイルス感染拡大の第二波、第三波のことを思えば、これくらい慎重になった方が良いのかもしれない。(了)

 

出典:CNN:Cambridge University to scrap face-to-face lectures for entire year due to pandemic(5/20)

出典:Fox News:Cambridge University says all lectures will be online until summer 2021 because of coronavirus(5/22)

出典:BBC:Cambridge University: All lectures to be online-only until summer of 2021(5/19)

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