路上で大蛇に締め殺されそうな子鹿、人の手で助かった【動画】
大蛇が子鹿を絞め殺すという、残酷な24秒の動画が投稿され、話題になっている。この手の動画はネット上で時折見かけるが、5月30日に投稿されたこのシーンは他のものと違い、最後に人が登場。大蛇を追い払い、子鹿は無事に逃げて行くので、見ていてホッとする。
タイのサファリパークで撮影されたもの
SNSで話題になっているその動画は、タイのカオキアオ(Khao Kheow)動物園で撮影されたもの。バンコクの南東、チョンブリー県にあるこの動物園は、約8平方キロメートルの敷地に動物が放し飼いになっており、客はカートに乗って園内を巡るという、日本のサファリパークのような動物園だ。
動画の最初に、すでに大蛇に巻かれてピクリとも動かない子鹿が登場する。このまま行けば子鹿はやがて息絶え、大蛇に丸呑みされてしまうはずだが、数秒後に誰かが長い木の枝を使って大蛇を追い払った。最後には、草むらに這い戻る蛇と、ピョンと飛び跳ねて逃げる子鹿の姿が映っている。
เหตุเกิดเมื่อวานนี้ ณ สวนสัตว์เปิดเขาเขียว pic.twitter.com/btHDDlDkXh
— Visit Arsaithamkul (@papakrab) May 30, 2020
「昨日カオキアオ動物園での出来事」と書かれたこの投稿は、タイの別の動物園、ドゥシット動物園でアシスタントディレクターを務める獣医さんによるもの。木の枝で鹿を救ったのは彼でなく、たまたま近くにいた他の入園客らしい。
人が助けていいのか、という議論
この動画はSNSで話題になり、これまでに284万回以上視聴されている。また、最後に人が鹿を助けたことについて、賛否が別れている。
子鹿が大蛇に食べられるのは、食物連鎖として当然のこと。それはいわば「自然の掟」と言えるだろう。いくら鹿が可哀想だとしても、人間が介入するのは正しいことだろうか?
ある人は、この場所が一応動物園内であることを指摘し、「誰かが(鹿を)救ったのは嬉しいことだ。なぜなら、鹿は動物園に飼育・管理されているから」とコメントしている。またある人は、「食物連鎖に人が手を加えるのはやめるべきだ」と、環境保護に寄った意見を書き込んでいる。
インド環境森林省の職員であるSusanta Nandaさんという人は、「優しさと正しさのどちらかを選ばなければいけないときは、いつでも優しさを選ぶべきだ」と言っている。(了)
出典元:Zee News:Spine-chilling video shows large python strangling deer, then a man enters the scene(6/3)
出典元:The Indian Express:‘Right or wrong?’: Netizens debate after man saves deer from python(6/2)