観光客がダイヤを探せる公園で、2.23カラットの大粒が出た
一般の観光客が自由にダイヤを探せる米国の州立公園「Crater of Diamonds State Park」で、6月20日、56才の女性客が2.23カラットという大粒のダイヤを掘り出した。
世界で唯一のダイヤを掘れる公園
米国アーカンソー州にある「Crater of Diamonds State Park」は、公園内にある15.2ヘクタールの土地で、一般観光客がダイヤを掘れる世界で唯一つの公園だ。
この土地は、かつて活火山からの溶岩が吹き出した場所で、1972年に公園として一般人に解放された。それ以来、多くの客がふるいを使って土中を探し、これまでに掘り出されたダイヤの数は3万3000個以上だという。
今年見つかった最大のダイヤ
6月20日に、娘と孫を連れてここを訪れていたアーカンソー州のBeatrice Watkinsさん(56才)は、入園後わずか30分で、公園の記録に残る大粒のダイヤを掘り出した。彼女はその時のことをこう話す。
「娘や孫と一緒に土の中を探していて、私がそれを拾い上げたんです。ピカピカ光っているとは思いましたが、ダイヤだとは全く思いませんでした。娘がその場でグーグル検索したところ、きっと黄鉄鉱だろうということになり、とりあえずリュックに入れてさらに探し続けたんです」
そして1時間後、3人が園内のビジターセンター「Diamond Discovery Center(ダイヤモンド・ディスカバリー・センター)」で休んでいたところ、通りかかった公園のスタッフがその石を見つけ、黄鉄鉱ではなく「2カラット以上はあるブラウンダイヤモンド」であることを知らせた。
ブラウンダイヤモンドは過去にはあまり人気がなかったが、最近は「コニャックダイヤ」などと呼ばれ、評価が高まっている。この公園では、2019年10月に3.29カラットのブラウンダイヤが見つかっているが、Watkinsさんが見つけたものは、2.23カラットでそれに次ぐ重さ。今年に入ってから掘り出されたもの中では最も重い。
海外メディアから「ダイヤをこれからどうするつもりか」と尋ねられた彼女は、「まだ決めていないが、家宝として子供や孫が受け継いでくれるといい」と言っている。(了)
出典元:Arkansas State Park:VISITOR FINDS 2.23-CARAT DIAMOND AT CRATER OF DIAMONDS STATE PARK
出典元:UPI:Crater of Diamonds visitor finds 2.23-carat brown diamond in the dirt(6/26)