テレビ付きソファでカウチポテトしながらパラグライダーで飛んだ男
世の中には、冗談のようなことを本当にやってしまう人がいるものだ。トルコのHasan Kavalさんという男性は、パラグライダーのハーネス(人を吊り下げる紐)にソファーをくくりつけ、そこでカウチポテトしながら空を飛んだ。
その様子を撮った動画を見ると、ちょっと怖くもあり、それでいて笑ってしまいたくもなる。
トルコのパラグライダーインストラクター
この偉業(?)を成し遂げたのは、トルコ・イズミル市に住むHasan Kavalさん(29才)という人。彼はパラグライダーのインストラクターなので、パラグライダーには精通している。
Kavalさんは友人の手を借りて、ソファーの底を鉄材で補強し、テレビやランプを取り付けた。それをそっくりパラグライダーのハーネスに吊り下げ、自分はソファーに座って、湖に面した崖から飛んだ。ルーマニアのBabadagという町にある、眺めのいい場所だ。
YouTubeとインスタグラムに投稿された動画には、飛び立つシーンと、上空でのKavalさんの様子が写っている。宙に浮いたソファーの上でKavalさんは、まずスニーカーを脱ぎ、室内履きに履き替えて足を伸ばす。次に、用意してあったスナック菓子とドリンクを取り出し、テレビのスイッチを入れて「トムとジェリー」を観る。全部、空中でだ。
最後は、左右のハーネスを上手く操作して無事に着陸。このあたりは、さすがインストラクターだけある。
なぜこんなことを? と現地メディアに尋ねられた彼は、「パラグライダーというスポーツがどれだけ安全かをアピールするため」と答える。
「家では真似しないように」
馬鹿馬鹿しくも勇敢なこの動画を見た人たちは、いろいろな感想を持ったようだ。ある人は「パラグライダーのハーネスが窮屈だという人がいるが、その問題に対する解答が見つかった」と、YouTubeのコメント欄に書き込んでいる。
また、ユーモアたっぷりに「おいおい、カウチに寝転がってるだけじゃなく、起きて何かやらなきゃダメだぞ。外に出て新鮮な空気でも吸ったらどうだ」と言う人もいる。
Kavalさんが命綱や安全ベルトをしていないことに目を付けて、「この動画には『家では真似しないように』という警告文が絶対必要だ」と、これまた冗談めかして書いている人もいる。(了)
出典元:UPI:Turkish paragliding instructor takes couch, TV into the sky(7/6)
出典元:NTV:Ölüdeniz’de koltukla uçup televizyon izledi(7/6)