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インドの州で犬肉の販売・輸入が禁止へ、動物愛護団体の働きかけにより

インドの州で犬肉の販売・輸入が禁止へ、動物愛護団体の働きかけにより
Fight Dog Meat

インド北東部のナガランド州では今後、犬肉の輸入や取引、販売を禁止することになった。

 

犬肉の輸入・販売を禁止へ

 

そもそもインドの大部分では、犬の肉を食べることは禁じられているが、北東部のいくつかのコミュニティでは、犬食が続けられてきたという。

 

しかし先日、動物愛護団体などが、犬食は残酷だとしてキャンペーンを展開。その結果、7月4日にはナガランド州で、犬肉の販売などが禁止されたそうだ。

 

ナガランド州の官房長官であるTemjen Toy氏も、次のようにツイッターに投稿している。

 

「州政府は、犬の商業輸入や取引、そして犬の市場や犬肉の販売を禁止した。調理済み、調理されていないものも含めてだ。州の内閣の賢い決断に感謝する」

 

動物愛護団体の働きかけで実現

 

インドのメディアによれば、この決定はSNSにおいて、ある犬の残酷な画像が広まったことがきっかけだという。

 

その画像には、市場で袋に入れられた犬たちが、違法なトレーダーたちによって殺されるのを待っている姿が映っていたそうだ。

 

その後、動物愛護団体の「Federation of Indian Animal Protection Organisation (FIAPO)」などが、ナガランド州政府に対して、ただちに犬肉の販売を禁止するよう要請。またBharatiya Janata党を率いる政治家で、動物保護の活動家でもあるManeka Gandhi氏も州政府に、犬肉の取引禁止を求めたという。

 

これらの要請には12万5000人が支援し、州政府に禁止するよう手紙などを書き、今回の決断につながったそうだ。

 

もっとも複数の市民グループは、犬肉販売の禁止を、食習慣に対する攻撃だと批判しているとか。

 

しかし動物愛護団体側は、「この決定が犬への残酷な行為を終わりにさせる、ターニング・ポイント(転換点)になる」として歓迎しているという。(了)

 

 

出典元:BBC:Nagaland dog meat: Animal rights groups hail ban as ‘major turning point’(7/4)

出典元:DW:India: Animal rights activists hail dog meat ban(7/4)

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