大統領選の時にトランプ氏のハグから逃れるためヒラリー氏が練習、その動画が話題に
昨年のアメリカ大統領選挙の時に、ヒラリー・クリントン氏がトランプ氏からのハグを避ける練習をしていた動画がツイッターに投稿され、話題となっている。
●ハグから逃げられず笑いに包まれる
その投稿を行ったのはヒラリー氏の側近だったPhilippe Reines氏。彼は大統領選挙の期間中、討論の後にヒラリー氏がトランプ氏からハグされるのを防ぐため練習していた様子をツイッターに投稿。
すると多くの人が関心を寄せ、1万3000人以上からリツイートされ、4万3000人以上から「いいね」を獲得した。
2016年9月に撮影されたこの動画では、討論が終わった後という設定で、トランプ氏役となったReines氏がヒラリー氏に近づいていく。
彼女はなんとか避けようと試みるが、結局Reines氏に捕まってしまい、現場は笑いの渦に包まれた。
Not easy to avoid the unwanted Trump hug, sometimes it even takes practice…
A favorite moment from debate prep (9/24/16): pic.twitter.com/JAAHaqKFoa
— Philippe Reines (@PhilippeReines) 2017年5月19日
Reines氏は動画とともにツイッターで「望んでもいないトランプ氏のハグを避けるのは簡単ではない。時にそれは練習さえも必要とする」とコメントしている。
●元FBI長官のエピソードが背景に
実はこの動画を公開した背景には、先日解任されたコミー元FBI長官もトランプ大統領からのハグを避けようとしていたという記事がNewYorkTimesに掲載されたことにある。
NewYorkTimesによれば、そもそもコミー氏はトランプ陣営の「ロシアゲート」問題を調べる一方、FBIのガイドラインに従ってホワイトハウスと距離を取ろうとしていたという。
一方、トランプ大統領はコミー氏に忠誠を求め、彼との個人的な関係さえ築き上げようとしていたそうだ。
だがコミー氏はFBI長官が大統領と個人的に接触することや、どんな会話をすることも不適切だと考えていた。
そのためホワイトハウスのレセプションで、トランプ大統領から声を掛けられた時、彼は近寄って行きながらも、決してハグされまいと心に決めていたそうだ。
そこでコミー氏はトランプ大統領に対し、自分から先制的に手を突き出し、握手を求めたという。
だがトランプ大統領は彼を引き寄せ、軽く抱擁をする。その様子をABCのカメラが捉えていた。
結局、彼もトランプ大統領のハグから逃れられなかったのだが、そのコミー前長官は今月の30日以降に、上院情報特別委員会の公聴会で、ロシア疑惑の捜査に関し証言する予定となっている。(了)
出展元:ABC News:In nod to Comey story, aide shares video of Clinton avoiding hug(5/19)