まるで歩くポップコーン!日本にも仲間がいる不思議な生物の正体
現実とは思えない、自然の不思議さを感じさせる、ある生物がTwitterで人々を驚かせている。
まるで歩くポップコーン
そんな生物がこちらだ。
The forgotten popcorn (It’s flatidae for real) pic.twitter.com/5kQlW20uLT
— Tarja 🅨 (@tarja_pk) November 25, 2020
まるでヒトに食べられるのを拒否したポップコーンに、足が生えて逃げ出しているようにも見える。まるでアニメのような生物だが、カメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科の実在する生物だ。
アオバハゴロモ科の幼虫
これはエクアドル共和国のアマゾン熱帯雨林に生息しているアオバハゴロモ科の幼虫。日本に生息しているアオバハゴロモの成虫を見ると、「こいつかっ!」と思う人もいるはずだ。
ポップコーンのような、雲のような白いふわふわは、幼虫の柔らかい体を守るための分泌液だ。日本に生息しているアオバハゴロモの幼虫も同様に白いふわふわに覆われており、5月から9月の間に発生している。
この分泌液は木の枝などに付着して残ってしまうことがある。白いクモの巣のようなものに一部が覆われている木の枝を見たことがある人もいるのではないだろうか。
オリジナルの動画はYouTubeに
この映像のオリジナルは、エクアドル共和国のアマゾン熱帯雨林の生物多様性を記録し続けたAndreas Kay氏が撮影したもの。
Kay氏はグリア芽腫により、この世を去っている。彼が記録し続け、守りたいと思った生物たちの姿は、こちらから見ることができるので、今回の動画に心をつかまれた人は、ご覧になってはいかがだろうか。(了)
参考:住友化学園芸「病害虫ナビ:アオバハゴロモ」