オレゴン州の森に出現したニコニコマークに、みんながニッコリ
アメリカ・オレゴン州ヤムヒル郡の丘陵地。そこには常緑樹が植林されており、秋になっても木々は緑のままでいる。ところが、高速18号線から見える一角に黄色い部分が現れ、やがて見覚えのあるニコニコマークになった。
毎年現れるマークに住人たちはニッコリ
この黄色いマークは紅葉によるもの。そこにだけ、葉が黄色になるカラマツが植えてある。夏のうちは緑なので周囲と同じに見えるが、秋が深まると、色を変えたカラマツがニコニコマークを描くというわけだ。
マークの口と目の部分はベイマツ(別名ダグラスモミ)という常緑針葉樹が植えてあり、こちらは秋も冬も深緑色のまま。
紅葉のサイクルと共に、毎年森に現れる笑顔。海外メディアによれば、付近の住民や高速18号線を使うドライバーはそれを知っていて、秋口になると丘の斜面を目で探すらしい。そして見つけると、ニッコリ微笑むのだそう。
木材会社の粋なプロジェクト
これは、Hampton Lumberという木材会社の、過去のプロジェクトの結果だ。マークのあるあたり一帯は、同社が所有する植林地。10年ほど前、一度伐採して裸になった丘を新たに植林する際、ちょっとした遊びを盛り込んだ。メディアの取材を受けた社員はこう話す。
地域や周辺環境によっては、同じ場所に別の種類の木を植えることがよくあるんです。それでニコニコマークを作ろうと言い出したのは、うちの社長と、今は辞めてしまったマネージャーです。あの場所は高速18号線からよく見えるので、社長たちは面白いことをやってやろうという気になったんです。
マークの円はロープを使って描き、目と口の形は三角測量で正確に決めてから木を植えたそう。
この地域は失業率が高く、付近の街はどこも活気がないらしい。けれど「このニコニコマークを見ると、なんとなく明るい気持ちになる」と住人は語っている。
木材会社によれば、ニコニコマークは今後30年〜50年は伐採されずに残るとのこと。(了)
出典元:The Western Journal:Here’s Who Planted a Giant Smiley Face Out of Trees on Hillside(12/2)