中国の火星探査ローバー「祝融」が撮影した、新たな写真が公開される
先月、中国の探査ローバーが火星に着陸したが、今回新たな写真が公開された。
自らの写真を含む複数を公開
中国の火星探査ローバー「祝融」は5月15日に、火星に着陸。5月19日には初の画像が公開されていた。
今回、「祝融」は、ワイヤレスカメラを地上に設置し、少し後退して、火星に立つ自らの姿を撮影した。
2枚目の写真では、6輪のローバーをソフトタッチダウンさせた、ロケットプラットフォームが映っている。
3枚目の写真は、着陸地点から地平線を見たものとなっている。
レーザーも搭載し、岩の化学組成も分析
「祝融」は火星の北半球にある「ユートピア平原」という場所に着陸。その成功を祝し、今回「中国国家航天局」によって新たな写真が公開された。
「祝融」は2000年代にNASAが開発した探査ローバー「スピリット」や「オポチュニティ」に似た姿をしており、重さは240kg。背の高いマストには、写真撮影とナビゲーションのためのカメラが搭載されている。
他にも5つの機器を備え、岩石の鉱物学的な性質や火星の天候を含む環境を調べられるそうだ。
またNASAのローバー「Curiosity」と「Perseverance」と同様に、岩石を砕いてその化学的組成を評価するレーザーを搭載し、地下の水氷を探すためのレーダーも備わっているという。
中国の科学者は、「祝融」が少なくとも90日間稼働することを期待している。(了)
出典元:BBC:China’s Zhurong Mars rover takes a selfie(6/11)