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イギリスの首都でアフガン政策への抗議デモ、数千人が集まる

イギリスの首都でアフガン政策への抗議デモ、数千人が集まる
Twitter/Zohi

イギリスで、アフガニスタンの市民を守るよう求めるデモが行われ、多くの人々が参加した。

 

「もっと受け入れよ」「タリバンは変わらない」

 

8月22日、ロンドンにある首相官邸前の通りや、オックスフォード通り、ハイドパークなどには数千人が集まり、デモを行ったという。

 

デモ参加者は、アフガニスタンの国旗を広げ、または体に身に付け、欧米政府がアフガニスタンの人々をタリバンの支配下に置くことに反対する声を上げた。

 

また彼らが掲げるプラカードや横断幕には、「アフガンの女性への抑圧を止めろ!」や「イギリスはもっと多くの難民を受け入れるべきだ」「これは第3次世界大戦になる」「タリバンは変わっていない」といった言葉も書かれていた。

 

女性が働くことや学ぶことを禁止してきた

 

タリバンは、以前統治していた5年間で、厳しいイスラムの「シャリア法」に基づき、女性が働くことや学ぶことを禁止し、犯罪者と疑われた人間を公開処刑にしてきたという。

 

また女性の姦淫、同性愛、イスラム教の拒否などの罪で死刑が執行されていたとも言われている。

 

しかし今回、タリバンの広報は、女性にも「イスラム教の範囲内」で勉強や仕事の機会が与えられるとし、政権側に仕えていた人間に「復讐せず」、寛容になるとアピールしている。

 

ただすでに、有名な女性ニュースキャスターは番組に出演しておらず、影響力のある女性の写真が塗りつぶされたり、公共の場でブルカを着用しなかった女性が射殺されたと報じられたりしているという。

 

イギリスの対応とは?

 

イギリスのボリス・ジョンソン首相は、2万人のアフガン難民を「長期的に」受け入れることを約束し、今年は最大5000人が亡命を認められる可能性があると述べている。

 

ただ、これではアフガニスタンの緊急事態に十分に対応できないという意見や、イギリスにこれ以上の難民を受け入れるだけの資源があるのか?といった懸念もあるそうだ。

 

今回、タリバンによりカブールが制圧されてから、国外脱出を図る市民が離陸する飛行機につかまったり、両親がやみくもに自分の赤ちゃんを兵士に渡している悲痛な映像が流れたりした。

 

このような光景を見て、欧米各国がアフガニスタンの人々を見捨てたとの批判が起き、今回何千人もの人々がデモに参加したという。(了)

 

 

出典元:METRO:Thousands march through London in protest at UK’s handling of Afghan crisis(8/21)

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