米の国定公園内で、3つの目を持つ奇妙な生物を発見
アメリカのアリゾナ州で、3つの目を持つ小さな生物が見つかり、注目を集めている。
大雨でできた水溜りの中で発見
その生物が見つかったのは、アリゾナ州北部にある「ウパトキ国定公園(Wupatki National Monument)」だという。
公園の主任解説員であるLauren Carter氏は先日、観光客から、大雨で記念碑の儀式用構造物の中にできた大きな水溜まりの中に、不思議な生物がいるとの報告を受けた。
そして実際にその場へ向かい、水をすくってみると、3つの目をした奇妙な生物がいたそうだ。それがこちら。
恐竜が現れるずっと前に出現
実はこの生物は「Triops(カブトエビ)」と呼ばれる甲殻類で、先祖は4億1900万年から3億5900万年前のデボン紀から進化したと考えられている。
デボン紀といえば、恐竜が出現する(約2億5200万年前)遥か前だが、「Triops」はその頃からあまり姿を変えずに生き延びてきたという。
雨が降るまで卵が眠り続ける
しかしなぜ、そんな生物が、この場所で見つかったのか?
実はこの国立公園は砂漠地帯にあるが、今年の7月後半のモンスーンの季節になると大雨が降り、大きな水溜りができていた。
そしてセントラル・ミシガン大学によれば、「Triops」の卵は、水溜りができるほど十分な雨が降るまで、砂漠の地下で数十年眠っていることがあるという。
このため今回、卵が雨によって目覚め、「Triops」が孵化をしたと考えられている。水溜まりの中には数百匹も「Triops」が泳いでいたそうだが、この土地に現れるのは極めて珍しいことだという。(了)
出典元:Livescience:Hundreds of three-eyed ‘dinosaur shrimp’ emerge after Arizona monsoon(10/6)