Switch news

知っておきたい世界のニュース

「世界最汚」の男性、健康だったが67年ぶりの入浴後に死亡

「世界最汚」の男性、健康だったが67年ぶりの入浴後に死亡
YouTube/Top Trending

まったく風呂に入らず、世界一汚い男として海外で有名だったイラン人男性が、67年ぶりに入浴した後に死んでしまった。

 

汚い、しかし、健康

 

現地ではAmou Hajiと呼ばれたそのイラン人男性は、これまで多くのメディアに取り上げられ、『Amou Hajiの奇妙な人生』というタイトルのドキュメンタリー作品も作られている。(Switch Newsでも今年1月29日の記事『67年間風呂に入らない「世界最汚」の男性、医師のチェックで健康そのものと判明』で取り上げた)

 

彼が有名になったのは、風呂に入らないからというだけではない。イランのメディア「Tehran Times」が2014年に報じたように、自動車に轢かれた野生の小動物を生で食べたり、水たまりの水を飲んだり、動物の糞をパイプに詰めて煙草として吸ったりする特異なライフスタイルが注目された。

 

さらに興味深いのは、こんな生活をしている彼が、医学的にほぼ問題のない健康体だったということ。過去に彼の健康診断を行ったテヘラン大学医学部の医師によれば、旋毛虫という寄生虫が見つかった以外には問題なし。

 

その旋毛虫も、不思議なことに、特に体に害を及ぼしていなかったそう。原始人のような生活で免疫が超人的な強さになったのだろう、というのが医師の見解だ。

 

説得されて入浴

 

Amou Hajiさんはこれまで、近隣住人に入浴を勧められる度に断って来た。ところが、イラン国営メディア「IRNA」によれば、最近「きれいにすればもっと友達ができる」と言われて考えを変えたそう。

 

「数ヶ月前に村人たちが彼を浴室に連れて行き、体を洗った」「その後に体調を崩し、住処としていたイラン・ファールス州Dejgah村の小屋で息を引き取った」と報じられている。葬儀は10月25日に行われた。

 

彼の年齢は94才とも87才とも言われているが、正確には分かっていない。また、入浴と死亡の因果関係は明らかにされていない。

 

汚い格好はしていても、Amou Hajiさんはなかなかのインテリだったらしく、フランス革命やロシア革命について人と論じることがあったという話だ。(了)

 

出典元:Metro:‘World’s dirtiest man’ dies aged 94 just months after being persuaded to wash(10/25)

出典元:Washington Examiner:‘World’s dirtiest man’ dies shortly after taking first bath in over 60 years(10/25)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top