「オミクロン株」の亜種「BA.2」が感染拡大、WHOが警鐘を鳴らす
世界保健機関(WHO)は25日、「オミクロン株」の亜種に感染する人が増加していると発表した。
「BA.2」が世界的に広がっている
WHOは1月25日にウェブサイトを更新。新しい記事において、「オミクロン株」の亜種「BA.2」への感染が世界的に広がっていると警鐘を鳴らした。
「BA.2」は、新型コロナウイルスの中でも感染力が高い「オミクロン株」の、いわば「子孫」のようなものだという。
現時点では、「BA.2」はまだ「懸念すべき変異株」に指定されていない。しかしWHOは世界中の政府や科学者に状況を監視し、この新しい亜種の研究を行うよう求めている。
少なくとも40カ国で検出
1月21日の時点で、「BA.2」はアメリカを含む少なくとも40カ国で検出されており、デンマークではすでに急速に広まっているという。
デンマークでの初期報告では、「オミクロン株」よりも致命的なものではなさそうだが、「BA.2」はイギリスでも急速に拡大しているそうだ。
「BA.2」は「オミクロン株」とはわずかに異なる変異があり、このことは「デルタ株」でも同様だったと言われている。
さらなる変異株が出現する可能性
1月24日、WHOのテドロス事務局長は、ジュネーブで開かれた理事会の冒頭で次のように述べたという。
「パンデミックがどのように展開するのか、または急激なフェーズがどのように終わるのか、についてはさまざまなシナリオがあります。しかし、オミクロンが最後の変異株になるとか、終盤戦に入ったと決めつけるのは危険です」
その上で事務局長は「それどころか、世界的には、さらなる変異株が出現する条件が整っているのです」と述べている。(了)
出典元:ABC News:WHO warns of rising cases of omicron sub-variant(1/25)
出典元:ABC7:COVID-19 live updates: WHO warns of rising cases of omicron sub-variant(1/26)