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ベラルーシ大統領、露に制裁を科せば「第3次世界大戦になり、核戦争になる」

ベラルーシ大統領、露に制裁を科せば「第3次世界大戦になり、核戦争になる」
flickr_OSCE Parliamentary Assembly

27日、当サイトではベラルーシがロシア側について、ウクライナに侵攻する準備をしているとの情報をお伝えしたが、他の複数のメディアも伝えている。

 

米政府関係者「ベラルーシが軍を派遣」

 

アメリカ政府関係者は27日の夜、ベラルーシが、ウクライナで進行中のロシアの軍事作戦を支援するため、早ければ28日にも兵士を派遣する準備を進めていると語ったという。

 

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は先週、必要であればロシア軍を支援するために軍隊を派遣することができると述べている。

 

またベラルーシでは27日、憲法改正の是非を問う国民投票が実施され、賛成多数で改憲が承認されたそうだ。

 

現行憲法では、核兵器を持たず中立を保つとされていたが、今回の改憲でその条項を削除。これにより、ベラルーシにロシアの核兵器が配備される可能性が出てきた。

 

経済制裁により「第3次世界大戦」へ

 

またルカシェンコ大統領は27日、西側諸国が行った経済制裁により、ロシアを核戦争の可能性もある「第3次世界大戦」へ追いやっているとし、次のように述べた。

 

「銀行部門について、多くのことが言われています。ガス、石油、SWIFT。戦争よりひどい。ロシアは第3次世界大戦に向かって突き進んでいます。私たちは控えめになり、舵を切るべきです。核戦争はすべての終わりだからです」

 

またルカシェンコ大統領は、今回の制裁はベラルーシとロシアの双方にとって「苦痛を伴う」と述べている。

 

経済制裁の効果は?

 

27日、西側諸国とアメリカが、国際金融決済ネットワーク「スウィフト」から除外を発表したが、その影響は出ているのだろうか?

 

ニューヨーク「DailyFX.com」のシニアストラテジスト・クリストファー・ベッキオ氏によれば、すでにプーチン政権に対する西側の制裁の影響が出始めており、ロシア経済にとって見通しは「悲惨」だという。

 

週明けの28日には、ロシア通貨のルーブルが取引開始時には40%以上も値下がりし、1ドル83.ルーブルから119ルーブルまで落ち込んだそうだ。(現在も平均で約30%下落していると言われている)

 

ベッキオ氏は次のように述べている。

 

「スウィフト社の制裁のおかげで、商品やサービスを輸出入できず、(中央銀行の)資産凍結のおかげで外貨準備を売ることもできず、ロシア経済は世界の金融システムから隔絶され、ロシアにとって通貨危機が出現している。高インフレが到来し、直ちに景気後退に突入する」(了)

 

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest news: US condemns Putin’s nuclear deterrence order; rouble crashes as markets open – live updates

出典元:Tass:Western policy of sanctions leads to “third world war” – Lukashenko(2/27)

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