再び「アノニマス」が大規模サイバー攻撃、露の「タス通信」など複数のメディアがダウン
ハッカー集団「アノニマス」が、ロシアの国営通信社やメディアなどに対して、大規模なサイバー攻撃を行った。
ウェブサイトに反戦のメッセージ
「アノニマス」は2月28日、ツイッターでロシア国営メディア「タス通信」や「Kommersant」「Izvestia」「Fontaka」「RBC」などのウェブサイトをハッキングしたと発表した。
彼らは、ロシアのウクライナ侵略に抗議し、メディアのウェブサイトを無効化、反戦のメッセージに置き換えたという。
そのメッセージには、戦没者のための「墓標」が表現され、またウクライナでのロシア軍の犠牲者数である「5300」という数字が含まれているそうだ。
JUST IN: The websites belonging to the Russian propaganda news media TASS, Izvestia, Fontaka, RBC and Kommersant are hacked by #Anonymous. #OpRussia #OpKremlin #StandWithUkriane #FCKPutin pic.twitter.com/YOoLxOdDA0
— Anonymous TV 🇺🇦 (@YourAnonTV) February 28, 2022
ロシアを代表するメディア「タス通信」
「アノニマス」のメッセージには、次のように書かれていた。(書き手はロシア人という設定のようだ)
「このメッセージは消されるでしょう。私たちの何人かは、解雇されるか、刑務所に送られるでしょう。しかし私たちはもう我慢できません。無関心なロシアのジャーナリストへ」
「親愛なる市民の皆さん、私たちは皆さんに、この狂気を止めるよう促します。どうかあなたの息子や夫を、確実な死に向かわせないでください。プーチンは私たちに嘘をつき、危険にさらしています。私たちは全世界から孤立させられています。彼ら(西側諸国)は、石油やガスを購入することを止めました。今後数年間、私たちは北朝鮮のような状況で暮らすことになるでしょう。何のために私たちがそうなるのか?プーチンが(歴史の)本に名前を残すため?これは私たちの戦争ではありません。戦争を止めましょう!」
「あなたたちは核戦争を望んでいますか?あなたたちはプーチンのために、皆が死ぬことを望んでいるのですか?行動すべき時です。(抗議のために)通りに出ましょう」
タス通信は、1904年に設立されたロシアを代表する通信社だ。新聞、ウェブサイト、ラジオ、テレビ局を保有しているが、国営メディアであるため、プーチン大統領によってコントロールされていると言われている。
またロシアのテレビでは現在、ウクライナの情勢については一切放送されておらず、ロシア国民にも戦争の実態が知らされていないという。(了)
“Do not send your sons and husbands to certain death”
Website of Russia’s state news agency Tass hacked, showing anti-war message calling for President Putin’s invasion of Ukraine to stophttps://t.co/bO31PWu6wW pic.twitter.com/oxleMOtDAe
— BBC News (World) (@BBCWorld) February 28, 2022
出典元:METRO:Anonymous takes down Russia’s state run news services in major cyber attack(2/28)