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アフガンでM6.1の地震が発生、1000人以上が死亡、現地の状況とは?

アフガンでM6.1の地震が発生、1000人以上が死亡、現地の状況とは?
Twitter/Sanna Ejaz

アフガニスタンで6月22日未明、強い地震が起き、多くの犠牲者が出ている。

 

揺れはパキスタンやインドでも

 

22日の午前1時30分過ぎ(現地時間)、アフガニスタンの南東部でM6.1の地震が発生。地元当局によると、これまでに1000人以上が死亡、少なくとも1500人が負傷しているという。

 

震源地はKhost州の州都から約44キロの地点とされ、地震の揺れはアフガニスタンの首都・カブールや、パキスタンの首都・イスラマバード、または遠くインドでも感じられたそうだ。

 

アフガニスタンでは今年1月にも西部で地震が連続して発生し、20人以上が死亡、数百棟の家屋が倒壊したと言われている。

 

死者数が今後も増える可能性

 

特に被害が大きかったのはパクティカ州とされ、ガヤン地区とバルマル地区では多くの犠牲者を出し、ガヤン地区の村は丸ごと破壊されたという。

 

まだ瓦礫の下に埋まっている人の数も不明とされ、被害の全体像が見えないようだ。しかも大雨などが降っているため、救助活動も難航しているとか。

 

 

被災者の1人はBBCの取材に対して次のように語っている。

 

「ガラガラと音がして、ベッドが揺れ始めた。天井が落ちてきた。私は閉じ込められたが、空は見えていた。肩は脱臼し、頭もケガしたが、脱出できた。私と同じ部屋にいた家族のうち、7人または9人が死んだのは確かだ」

 

現地のジャーナリストによれば、携帯電話の電波塔が地震で被害を受けたため通信が困難になっており、死者数が今後も増える可能性があるという。

 

経済制裁下で食料不足にも陥る

 

国連は緊急避難所や食料の援助に奔走しており、隣国パキスタンの援助機関も、医療チームの派遣や医療品の提供など、人道的活動を支援している。

 

人道支援機関の一つである「インターソス(Intersos)」は、外科医2名、麻酔医1名、看護師2名からなる緊急医療チームを派遣する準備が整っていると述べた。

 

 

無論「タリバン」も、兵士を現地に向かわせ救助活動を行い、ヘリコプターなども使って被災者を病院などに運んでいるという。

 

しかしアフガニスタンでは、「タリバン」が実効支配してから経済制裁を科されており、国外にある資産も凍結され、国内では多くの家庭が激しい貧困状態に陥っている。国連によると、実際にアフガニスタンでは93%の世帯が、食料不足に苦しんでいるという。

 

「タリバン」幹部のアブドゥル・カハール・バルキ氏は、次のように述べている。

 

「政府は悲しいことに制裁下にあるため、財政的に必要な範囲の人々を支援することができない。国際的な救援機関が支援し、近隣諸国、地域、世界各国から支援の申し出があり、私たちは感謝し、歓迎している。この数十年間経験したことのない壊滅的な地震であるため、支援の規模を大幅に拡大する必要がある」(了)

 

出典元:BBC:Afghanistan quake: Taliban appeal for international aid(6/22)

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