ヒトラーとも話せるAIチャットボット、人々から批判を浴びる
AIチャットボットのアプリが、行き過ぎているとして批判を浴びている。
歴史上の著名人と会話できる
そのアプリとは、「Historical Figures(歴史上の人物)」。
これはAIによって作られた歴史上の著名人、2万人近くと会話ができるとして、公開からわずか2週間で人気を博しているという。
しかし多くの人が、このアプリでドイツの独裁者であるヒトラーや、ナチスの副官などとも会話ができるとして、不満を持っているそうだ。
ナチスの高官が自分の責任を否定
というのもナチス親衛隊の長官でホロコーストの立役者であるハインリッヒ・ヒムラーは、アプリ内で自分の責任を否定しているからだ。
しかしヒムラーに関しては、すでに様々な証拠から、人種差別政策に関与し、ユダヤ人などに迫害を行ってきたことが十分に立証されている。
またナチスの高官であるヨーゼフ・ゲッベルスも、アプリの中で自分の役割を否定し、無害な人物に思えるように会話をしているそうだ。
「リアルな会話体験を提供」
このアプリは、「Amazon」のソフトウェアエンジニア、Sidhant Chadda氏(25歳)が作成したもので、人気のAIソフトウェア「ChatGPT」上に構築されているという。
アプリの説明には、次のように書かれている。
「古代の支配者や哲学者から、現代の政治家や芸術家まで、歴史に大きな影響を与えた故人とチャットすることができる。当社のAIは、リアルな会話体験を提供するように設計されており、これらの歴史上の人物と本当に会話しているような感覚になる」
先週の時点で9000人近くがこのアプリに登録しているようだが、すでに問題化する可能性を指摘する声も上がっているという。(了)
出典元:METRO:Furious backlash against AI app allowing users to ‘chat’ with Hitler and Jimmy Savile(1/24)