N.Y.の名所、三角のフラットアイアンビルディングが競売に
ニューヨーク·マンハッタンにあるフラットアイアンビルディングは、どの観光ガイドにも紹介されていると言っていい名所だ。薄い三角柱のような特徴的な形を、写真で見た人も多いだろう。実はこのビルが、競売にかけられることになっている。
国定歴史建造物に指定された古いビル
ニューヨーク市マンハッタン区5番街にあるフラットアイアンビルディング(英語ではFlatiron Building)は、現存するニューヨークのビルの中でも古い歴史を持ったビルだ。
竣工されたのは今から120年以上も前の1902年、高さ87mの22階建て。「ニューヨークで最も古い摩天楼」と呼ばれることもある。
フラットアイアンという名前は、ビルの形が鉄製のアイロンに似ていることに由来しているそうだ。三角柱のビルの先端の、最も細い部分は幅1メートルほどしかないらしい。
ニューヨークを象徴する建物の1つと言われ、国定歴史建造物にも指定されているこのビルが、近々競売にかけられる。
共同所有者同士の訴訟の結果
海外メディアによると、競売は裁判所の判決に従い、3月22日に行われるとのこと。
ビルの全フロアには、これまでイギリスのマクミラン出版社がテナントとして入っていたが、数年前に同社がテナント契約を打ち切ったことから、ビルの共同所有者の間で揉め事が起こった。
主な争点は、テナントがいなくなり老朽化が進んだビルの、リニューアルに関することだったそう。
結局、所有者たちの意見はまとまらず、ビルの75%を所有する不動産投資会社3社が、25%を所有するNathan Silverstein氏を相手に訴訟を起こしていた。
この裁判は2021年から続いていたが、所有者たちは主張を曲げず、今年に入っても折り合いがつかなかったため、裁判官は競売を命じたとのこと。競売でビルが売れれば、売り上げが所有者間で分配され、一応、紛争は解決されることになる。(了)
出典元:New York Post:The famous Flatiron Building to go up for auction(3/7)
出典元:Wikipedia:フラットアイアンビルディング