ドイツ・ハンブルクで銃乱射事件が発生、7人が死亡
ドイツ北部の都市、ハンブルクで銃撃事件が発生し、少なくとも7人が死亡、十数人が負傷したという。
「エホバの証人」の教会で事件
事件が起きたのは3月9日の夜(現地時間)、場所はハンブルクのGrossBorstel地区にある教会とされている。
ドイツの「ビルト」紙によれば、午後9時過ぎに「エホバの証人」のセンターで銃撃事件が起き、7人が死亡、25人が負傷(うち8人は重傷)したという。
また別のメディアの記者は、警察が近くにいて数発の発砲音を聞いたため、その後建物に入り、妊娠中の女性を含む人々を避難させ始めたと伝えている。
犯人はすでに死んでいた?
警察の報道官は事件直後、「犯人が逃走している様子はない」と指摘。死者の中に銃撃犯が含まれている可能性がある、と述べたという。
その後、警察は正式に死亡した人間の中に、犯人と思われる人物を発見したと明らかにした。
捜査は現在も続けられているが、犯人がどんな人物なのか、または動機なども明らかになっていない。
事件後、通りのいくつかは封鎖され、地元の住民にはその地域を避けるよう、または屋内に留まるように求められたそうだ。
ハンブルクのPeter Tschentscher市長は「犠牲者のご家族に、心からお見舞い申し上げます。警察は犯人を追及し、背景を明らかにするために全力で取り組んでいます」と述べている。
ドイツでは近年、複数の銃乱射事件が起きており、2020年2月には中部の都市ハナウで、極右過激派が10人を射殺し、5人を負傷させたという。
また2019年には、ユダヤ教の祝日であるヨム・キプル(贖罪の日:9月24日から25日)に、ネオナチがHalleという町にあるシナゴーグを襲撃しようとし、2人が死亡している。(了)
出典元:The Guardian:At least seven killed and others wounded in Hamburg shooting(3/9)