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タイタン号で消息を絶った19歳の青年、参加したのは父のためだった

タイタン号で消息を絶った19歳の青年、参加したのは父のためだった
Dawood Foundation/Twitter

沈没したタイタニック号を見に行く途中で、消息を絶ったタイタン号。6月22日には、タイタンを運行するオーシャンゲート・エクスペディションズは、5人の乗客全員の生存は絶望的だと発表した。

 

5人の乗客の中には、父親と一緒に参加していた19歳の大学生がいる。どうやら彼は、今回のツアーへの参加を恐れていたようだ。

 

参加したのは父を喜ばせるため

 

パキスタンの実業家である父親のシャーザダ・ダウッド氏とともに、消息を絶ったのは息子のスレマン・ダウッド氏(19歳)だ。

 

彼の叔母、そしてシャーザダ氏の姉であるアズメさんによると、スレマン氏はツアー参加について乗り気ではないこと、そして「恐れている」ことを語っていたという。しかし、ツアーの日程が父の日と重なっており、タイタニック号ファンの父親を喜ばせるために参加を決意したようだ。

 

タイタニック号に夢中だった父

 

アズメさんによると、シャーザダ氏は幼い頃から、1958年のイギリス映画『SOSタイタニック/忘れえぬ夜』に夢中だったという。彼がアズメさんの夫に初めて会った際にも、4時間もあるタイタニック号のドキュメンタリーを一緒に見ようと提案してきたそうだ。

 

また、タイタニック号から回収された遺物の展示があると、喜んで足を運んでいたという。

 

父子の訃報を関連団体が悼む

 

ダウッド家は、農業、医療分野、その他の産業に投資を行っているDawood Hercules Corp.の経営一族だ。さらにシャーザダ氏は、パキスタンのカラチに本拠地があるEngro Corporationの副会長、チャールズ3世が設立した慈善団体Prince’s Trust Internationalの顧問、Dawood Foundationの管財人など、さまざまな役割を担っていた。

 

それぞれの関連団体は、父子の訃報を悼む声明を発表している。

 

 

 

参考:NBC「19-year-old Titan passenger was ‘terrified’ before trip, his aunt says」(6/23)

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