「子供たちを守りたい!」学校付近で発見された不発弾を運び、被害を防いだ警察官がヒーローに
インドで警察官が学校の近くにあった爆弾を運び、子供たちを救ったとして話題になっている。
とっさに爆弾を担いで、遠くへ走る
その警察官とはAbhishek Patel巡査長。彼は8月25日、通報を受けてインド中央部のマドヤ・パラデシュ州にあるChitoraという村へ向かった所、不発弾が落ちているのを発見したという。
しかし付近は住宅街や学校があり、校舎内には約400人の生徒がいたそうだ。もし爆発すれば子供たちも大きな被害を受けてしまう。
そう考えたPatelさんは、とっさに重さ10kgの爆弾を肩に背負うと、そのまま遠くへ走ったとか。そして学校から約1kmも遠く離れた人のいない用水路にたどり着き、不発弾を置いたという。
爆弾を抱えて走っていくPatelさんの姿は、その場に居合わせた人により撮影され、YouTubeにも投稿された。(動画は非常に短い)
https://youtu.be/IzOaWX2zA10
「子供たちは私たちの未来」
爆弾は半径500mほどの範囲にダメージを与えるほどの威力があったと考えられているが、Patelさんの自己犠牲的な行動により、人的被害はなかったそうだ。
2人の子供の父親でもあるPatelさんは、取材に対し次のように語っている。
「私は爆弾が爆発するかもしれないと思い、恐ろしくなりました。だからそれを手に取り、人々のいるエリアから遠ざけたのです。それは非常にリスクの高い作業でした。私の命も奪われていたかもしれません。私は学校にいる数百人の子供の命を救うために、それをしたのです。彼らは私たちの未来なのです」
その後、警察の爆発物処理班が現場に到着。検証の結果、不発弾は誰かが故意にその場に置いた可能性があるとして、現在も捜査が進められているという。
またPatelさんの勇気は地元でも話題となり、その後彼はマドヤ・パラデシュ州のShivraj Singh Chouhan知事(首相)からも表彰され、約8万6000円が贈られたそうだ。(了)
出典元:METRO:Policeman sprints with 20lb live bomb on his back to save 400 school children(8/28)